02.18 MASTERPIECE


 今日の怪獣ソフビはガラモン。

 昭和39年生まれの私にとって、『ウルトラQ』というシリーズは微妙に自分たちのための作品ではなかったという印象があります。本放送時、まだものごころついていなかったこと、そしてこの作品がB/Wで作られていたことも影響していると思います。『ウルトラマン』は確実にリアルタイムで見ていて、まさに自分のための作品という自覚があるのですが、『Q』は2、3歳上のお兄さんたちのための作品という気がします。

 とはいえ、雑誌などに掲載される怪獣たちの姿には幼い頃から慣れ親しんでいましたから、彼らに対する思い入れは『ウルトラマン』『セブン』以降の怪獣たちと同等に持っています。このガラモンという怪獣は、小さい頃はピグモンとまったく同じだと思っていましたが、大人になってよくよく見返してみると、特徴的な胸のマークの他にも、スーツの等身が延長してあったり、ずいぶん違うことに驚かされます。ガラモンとして2度の撮影を終えた後に改造して使用されたピグモンのスーツは、よく見ると結構くたびれていて、やはりこのガラモンにこそ、成田・高山コンビが込めた美学が確実に顕現していると感じます。
 そして、このエクスプラスのソフビはその美しさを余すところ無く再現した大傑作、まさに逸品と呼ぶべきアイテムです。

 2回にわたって「動かない怪獣ソフビ」を執拗に否定してきましたが(笑)、このレベルの造型の前には動くとか動かないとかいうことは、まったく些細な問題であると言わざるを得ません。あれだけ大騒ぎしていた主張をいとも簡単に撤回するようで申し訳ないのですが、それぐらいこのフィギュアの出来は素晴らしい。これがあったら、もう他のガラモンは一切不要! そんな気にさせてくれる素晴らしさです。メーカーさんには、ぜひもう一度このレベルでウルトラ怪獣をソフビ人形化してくれることを切に望みます。その上で価格が安ければもう本当に言うことありません。この商品が3000円ほどの定価で発売されていたんだから、できないことないはずなんだけどなあ……。


02.16 小さな英雄


【昨日の続き またはいい歳して怪獣大好きオヤジのひとりごと】

 本日のソフビ怪獣はジェロニモン。
 こうして毎日怪獣のお人形の写真を取っ替え引っ替えしていると、一見すごく楽しそうに見えるでしょ? 
 ……いや、実際非常に楽しいんだけどさ(笑)。

 私なりに、なんでどうしてソフビの怪獣は可動式でないと気が済まないのかを考えてみましたよ。

 要約すると、怪獣のソフビは「オモチャ」であって、「スタチュー(彫像)=ディスプレイモデル」ではないと考えているから。
 ディスプレイモデルというのは「飾っておく」ことこそが本分であり、遊ぶどころか本来は手を触れることもはばかられる、というのが私の認識です。言ってみれば、博物館のガラスケースに収まっているようなもので、触ろうとすると警備員が飛んできて怒られるような気がします。「オモチャ」を求める私の童心はこれがどうにも気にくわない。「オモチャ」と「スタチュー」って似て非なるというか、実はほとんど対極のものだと思うのです。
 そういえば、つい最近まで自動車のプラモデルもモーターライズで走るのが常識と思っていて、箱に「ディスプレイモデル」と書いてあると、こんなもの誰が買うのだろうと思ったものです。怪獣のソフビを欲しがっている私は子どもの私だから、触っちゃいけないオモチャなんて、ガマンできるわけがない。

 写真のジェロニモン、左膝のあたりに白いラインがあるの、わかりますか?
 これ、パーツの分割ラインで、白いのは瞬間接着剤がはみ出しているんです。これは私がモデラーだから気になるのかもしれないけれど、ディスプレイモデルならば、本当はこのラインはパテで埋めるなりして消すものなんです。瞬間接着剤がはみ出しているなんて言語道断。もしこれがパーツを可動させるための分割ラインであるならなんの問題もないのですが、微動だにしないのであれば、残っていてはいけないラインです。

【トラウマその1】
 その昔、ポピーの『超合金』シリーズが全盛の頃、『ピースメーカー』という商品が同じポピーから発売されました。こんなの。

 亜鉛合金で作られた小さなヒーローのスタチュー(彫像)です。
 これ、今見ればそういうものだと納得できるけれど、なにせギミック満載の超合金が大ブームの頃ですから、私にとってはとんでもなく廉価版の手抜きの超合金としか思えなかったのです。動かない、色が塗ってない、小さな超合金。安かったのでお小遣いがないときに超合金を買う代償行為として買ったこともあったけれど、このヒーローの形をした文鎮を手にして非常に切ない思いにとらわれたことを今でもよく憶えています。

【トラウマその2】
 私が幼児の頃のマルザン・ブルマァクから発売されていたソフビはどんなキャラクターでも股関節は左右別々に動かすことが出来ました。ボディと右足、左足はそれぞれ別のパーツになっていて、片足を上げてキックのポーズをとらせられるのが当たり前だったのです(写真左)。

 それがポピーのキングザウルスシリーズからは、ウルトラマンや宇宙人など、人型のキャラクターはウエストから下の下半身のパーツが一体成型になり、足が動かなくなってしまった(写真右)。私の世代にとって、腰の分割ラインで回転させることしかできないのは廉価版のミニソフビであって、スタンダードサイズのソフビでこれをやられると手抜きに思えて仕方なかったのです。現在に至るまで、そりゃあ造型はリアルになりましたが、腰から下一体成型は相変わらずで、ソフビのウルトラマンの片足を上げることは出来ません。これは大いに不満です。

 そんな子どもの頃からの様々な思いが積み重なって、現在のポーズ固定式ソフビ怪獣を許せない自分が出来上がってしまったというわけ。確かにギミックよりもプロポーションを重視したいという気持ちも分からないわけでは無いけれど、それってやっぱり大人の価値観だと思うのだけど。
 一体何千円もするソフビを子どもは買えないので、これはどうしたって大人のための商品なのだけれど、それを欲しがっている自分の中の気持ちは子どもの時のままなのだけど……他の人はそうではないのかなぁ?


02.14 海底科学基地

 本日のソフビ怪獣はグビラ。
ヴァレンタインデーに因んでゲスラにしたかったんだけど、ないんだもん。

 グビラのここまでリアルなフィギュアは見たことがなかったので、これをトイザらスで見たときには興奮しました。ボリューム感も申し分ないし、四肢は可動するし、非常に気に入っています。

 前回もふれましたが、私はこのシリーズが可動フィギュアであったこと(すでに過去形?)を大変高く評価しておりました。ソフビ人形である以上、遊んでなんぼだと思うので、買ったらすぐにブリスターから出してしまいます。矯めつ眇めつ眺めてみたり、写真を撮ってみたり。さすがに小さい子どものように怪獣同士ぶつけ合ったりはしませんが(^^;、テレビでは相まみえなかった怪獣を対峙させて悦に入ったりしています。多少ポーズを付けるために、可動部分が多いのは非常に歓迎していました。

 ところがネットでの評判を見てみると、固定ポーズのフィギュアを求める声の方が多くて驚きます。以前ご紹介したレッドキングや、いずれご紹介しようと思っているアボラス、バニラ、ドラコなどの可動フィギュアの評価が異常に低い。私にしてみれば、それらこそが理想の怪獣フィギュアであったのに。どうやら私は少数派だったようです。ユーザーのニーズが可動を求めていないのなら、固定ポーズのフィギュアが増えるのも仕方のないことですね。なんだか非常にがっかりしています。
 それと、最近の大怪獣シリーズは値段が非常に高いのも気になります。初期にリリースされていた『ウルトラQ』の怪獣たちは高くても5000円前後の値段だったのに、新作は軒並み一万円近い定価で、ちょっと購入を躊躇してしまいます。安価で、というのは誰しも考えることで、メーカーとしても熟考の末の価格設定だとは思うのですが、固定ポーズのフィギュアというのは私にしてみればプレイバリューが低いわけで……。以前のように可動部分を多くしてくれるか、さもなければ価格を下げて欲しいと痛切に思います。


02.09 人間擬き

 レッドキングの次はエレキング。これまたウルトラシリーズを代表する名怪獣です。このエクスプラスのソフビを購入して、角の付け根にリング上の青い塗装があることを初めて知りました。あんまり驚いたので友人の怪獣ソフビマイスター大石真司くんに聞いたところ、写真によって青く見えるものはあるけど、意図された彩色かどうかは不明とのこと。放送から40年経ってもまだまだこの道の奥は深いと痛感した次第。
 前回ここで紹介したレッドキングに比べると、このエレキングは可動部分の少ない固定ポーズのフィギュアです。エクスプラスの大怪獣シリーズはアボラスやバニラ、ドラコのように人形然とした可動部分の多さが気に入っていたので、最近リリースされる商品が固定ポーズの傾向にあるのは由々しきことだと思います。近々発売されるというザラガスはどうなるのかなぁ。

『CLOVER FIELD』に関連して、もう少し怪獣のお話を。
 昔、造型会社モンスターズの若狭新一さんから、「最近の若い造型家は、ゴジラやウルトラ怪獣のような、いわゆる日本的な『かいじゅう』を作ることが出来ない。怪物を作らせると『クリーチャー』になってしまう」というお話を伺ったことがあります。こういうのもジェネレーションギャップというか、時代の変遷の結果なのでしょうけど、東宝・円谷プロの怪獣で育った私のようなファンからすると、少し寂しい気がします。

 とはいうものの、私も一応クリエーターの端くれですから、いつまでも過去の作品にばかりこだわっているわけにもいきません。これからどんな怪獣を産み出していったらよいのだろうということも考えます。ゴジラやウルトラ怪獣が築き上げたスタンダードを覆したのはハリウッドからやってきたエイリアンをはじめとするクリーチャーたちでした。ならばその後に来るものは? そんなことを考えもしますし、なんとなくではあるけれど、こういうものじゃないかという解答めいたものも持ってはいます。

 その解答のひとつを挙げると、「疑似人間型怪獣」ではないかと。

「不気味の谷」という言葉をご存知でしょうか? ロボットは人間の形に近づくほど親近感が増してゆく。ブリキの箱形ロボットよりも丸味を帯びた方が愛嬌があるし、鉄腕アトムのような人間型ロボットの方がなおさら親近感が湧きます。しかし実際に人間ソックリのロボットを作ってみると、人間との微妙な差異がとてつもなく不気味に感じられてしまう。人間との近似性を横軸に、そこから得られる親近感を縦軸にしたグラフを作ってみると、ロボットが人間とそっくりになる直前で大きな谷が出来る、これが不気味の谷です。非常によくできたCGのキャラクターや人形が動いているのを見るときに、まるで動いている死体を見るような不気味さ、嫌悪感を感じたことはありませんか?

 この「動いている死体」の不気味さを持っているのが「疑似人間型怪獣」です。人間擬き、とでもいいましょうか。『マグマ大使』に出てきたアレも非常に怖かったものですが。
 ウルトラ怪獣で言うと、欠番になっているセブン12話のスペル星人がそれに近い存在かもしれません。あの怪獣のデザインが違っていたら、顛末も違っていたのではないかと思います。アニメーション作品で言うと、エヴァンゲリオン。ロボットの範疇に属するキャラクターでありながら、どこか人間のように見えるエヴァの不気味さは作品の独自性に大きく貢献していたと思います。

 そして『CLOVER FIELD』。モンスターのルックスに関しては公開前から様々な議論があり、このサイトでも紹介しましたが、一部のインプレッションに、人間のように見えて不気味という表現が見られます。真偽のほどは定かではありませんが、そうきたか、という思いがあります。

「動く死体」「人間にも見える怪物」は新しい刺激を求める時代のニーズに応えるものであり、今後のトレンドになりうるものだと思います。思いますが、では自分が積極的にそういうモンスターを世に送り出したいかというと、それはちょっと違うと言わざるを得ません。「生理的嫌悪感に訴える怪獣は作らない」という円谷英二さんの教えに今さら拘るわけではありませんが、ゴジラやウルトラ怪獣が好きでここまで来た世代の人間としては、率先してそういう怪獣を作り出す気になれないのも事実です。どうも最近、自分の発言がとっしょり臭くていかんなとは思うのですが……(笑)。


02.07 どくろ怪獣

『大怪獣バトル』の主人公の座はゴモラに譲りましたが、やはりウルトラ怪獣の代表といえば、宇宙人であるバルタン星人の次に名前が挙がるのがこのレッドキング。

 只今絶賛蒐集中のエクスプラスのソフビは可動部分も多く、ご機嫌な出来映えで惚れ惚れします。刷り込みとでもなんとでも言わば言え。これぞ私にとっての怪獣の中の怪獣です。

 先日コヌラボで話題にした『CLOVER FIELD』ですが、アメリカでは公開が始まって日本にもちらほらと情報が入ってきています。そして評判を聞くごとに手放しでは喜べない複雑な気分にとらわれます。
 予想していたこととはいえ、『CLOVER FIELD』はやっぱり徹底的に疑似ドキュメンタリーを狙った作品であるようです。登場人物がハンディカムで撮影していることを想定した映像はブレまくりで、劇場の入口には船酔いに近い症状に陥ることを注意する警告文が貼り出されていて、劇伴音楽もまったくと言っていいほど無いらしい。ストーリーには構成も伏線もなくて、ただ怪獣が現れて暴れてそして半ば唐突に終わるらしい。
 それ故にリアリティや臨場感は抜群で、迫力やスリルはこれまでのどの怪獣映画をも凌ぐ……という評判も一部にはあるらしい。

 怪獣先進国で怪獣ファンをやっている身としては、こういう徹底的に主観映像を用いて臨場感を突き詰めた作品を作ったらどうかという議論は80年代頃から経験しています。『CLOVER FIELD』ほど徹底されてはいないものの、それを部分的にであれ、実際に怪獣映画に持ち込んだのが平成ガメラシリーズの樋口真嗣監督であり、当時はやっとこういう怪獣映画が世に出たかと感慨深いものでした。とはいえそれは登場人物のハンディカムの映像などではなく、ちゃんと観客の視点として据えられたキャメラの映像でしたが。

『CLOVER FIELD』の手法を否定するつもりはありません。そもそもまだ見てもいないし。しかし、日本で公開されたときに、一部のマニアが、これこそがオレたちが待ち望んでいた怪獣映画だと騒ぎ立て、それが多数派になってしまうのではないかという不安がふと頭を過ぎります。
 臨場感に徹した怪獣映画というのは、怪獣映画ファンであれば誰しも一度は考えることであって、なぜ実現しなかったかと言えば、それは徹底的にリアルに作られねばならず、そのためには莫大なバジェットが必要になるから。デジタルエフェクトが発達した現在ならいざ知らず、フィジカルな特殊効果を用いる以前の作り方では、エンタテインメントの映画として一定レベルのものを作り上げるのが難しかったからです。怪獣の出番や、怪獣出現によって起こる事件の描写を最小限に抑えたローバジェットムービーならば成立しますが、それは怪獣映画の主流にはなり得ないものでした。

『CLOVER FIELD』の方法論は怪獣映画のひとつの方向性ではあるけれど、決して主流にはなり得ないのではないかと私は思います。怪獣映画は娯楽映画の一ジャンルとして、設定があり、物語があり、構成がある、劇映画の文法に則ったものであって欲しい。
 実際に見てみたら、思ったほど先鋭的なものではないのかもしれないし、センスなり技術がこちらの予想を上回るものであれば、私も拍手と感涙を惜しまないでしょう。しかし、日本の特撮マニアには、優れた作品の評価に乗じて自分の好まない作品を貶すという度し難い悪癖があり、作り手の作為を最小限に抑えた『CLOVER FIELD』の方法論がその恰好の材料にされるのじゃないかと思うと気分が重くなります。まあ杞憂であればとは思いますが。


02.04 カラコン

 カラコン、といってもカラーコンタクトのことではなくて、レーシングカーのカラーリングコンテストです。


 日本に於けるハコ車レースの最高峰、スーパーGTに参加しているEPSON NAKAJIMA RACINGが今シーズンのレースを走る車両のカラーリングを一般に公募しておりました。

 2008 EPSON NSX カラーリングコンテスト

 スーパーGTに参戦している5台のNSXのうち、2007年シーズンに新規参入したREAL NSXを覗くと、一番地味目のEPSONが心機一転、新しいデザインの車両でシーズンに臨むということで、これはぜひ参加してやろうと意気込んで作ったのが上の画像です。自分のデザインしたレーシングカーがレースで走るなんて、夢のようなことだし、そうそうある機会じゃないですからね。公募締め切りの1月末日を過ぎたので、もう盗作される心配もないしw お披露目しちゃおうと思います。

 私のデザイン、一見して無難なデザインに見えるかもしれません。
 自由にデザインしていいのだから、もっと奇抜だったり、冒険心があっても……と自分でも思います。しかし、実際にレースで走るクルマをデザインするとなるとやっぱりリアリティが必要です。

 こういうコンテストって、入選作にはきっと子どもがクレヨンで自由に描いたような奇抜なデザインが選ばれるのだと思いますが、実際にレースを走る最優秀賞となると現実性のあるものでなければ採用されないのではないかと考えました。
 目標としては。自分のデザインしたNSXがサーキットを走るところを見たいのですから、それこそ仕事として発注されたぐらいの気持ちで現実的な制約をすべてクリアし、最優秀賞一点狙いで応募しようと。優秀賞(入選)でプリンタとミニカーもらったって意味ないものね(笑)。

 さて、その現実的制約ですが……まず、このエントリーシートにも書いてあるのですが、EPSONのチームカラーである青を基調とすること。上記のリンク先で昨年までの車両を見ていただければ一目瞭然ですが、EPSONのチームカラーは青と白のツートンのシンプルなもの。他の色を使うべきではないと考えました。

 それと、非常に重要なのがスーパーGTに参加している他の4台のNSX、とくに同じブルーをチームカラーとする100号車、レイブリックNSX(本年1月9日の日記を参照して下さい)と差別化しなければならないということ。
 同じ形の車両で、チームカラーも青と白(2007は青とシルバー)。しかも、レイブリックは曲線やメタリックカラー、差し色の赤を用いた非常に派手なデザインです。これと区別するためには、曲線を使わず直線主体にすること、カッティングシートで表現するとエントリーシートに書いてあるので、メタリックやグラデーションといった凝った表現を控え、シンプルにまとめることが条件となります。なおかつ一目見て他のどの車とも違う、EPSONの車両だということが一目でわかる明快さがなければいけません。

 そこで考えたのが、青と白の比率をほぼ同じにし、塗り分けのラインを車両のボディラインに対して斜めにすること。スーパーGTに参戦している車両、とくにNSXは昨年までのEPSONも含めてボディの上下で塗り分けをしている車が多いので、これは明確な差別化になると思いました。唯一レクサスのZENTセルモSCが斜めの塗り分けをしていますが、車体の対角線で、黒と銀の塗り分けをしているので、イメージが被ることもないと考えました。
 EPSONの「E」と「P」を大胆に配置し、一見何を意味する幾何学模様かわからないけれど、よく見ると文字が浮かび上がって来るという手法です。
 戦闘的なイメージを出すために、前面のラインは「眼」であるヘッドライトの上をV字型に通過するようにしたり、ボンネットに斜めに貼られているゼッケンと塗り分けラインが平行になるようにするなど、小技もちょっと効かせています。
 うまく審査員の目に止まってくれるとよいのだけど、どうかなぁ。

 ネットを見ていると、プロのカーデザイナーの方なども参加しているようなので、私の作品が入賞する可能性は非常に低いと思いますが……(汗)
 今月中旬という入選作の発表までは、しばし自分のデザインしたレーシングカーがサーキットを疾走する夢でも見ようかと思います。