10.12 予言

 久しぶりに劇場で映画を見ました。鶴田法男監督の『予言』。日本からホラームービーの新しい潮流を世界に発信しようという「Jホラーシアター」シリーズの第1作です。
 アニメ『TEXHNOLYZE』で一緒に仕事をした高木登さんが、監督と共同脚本ということで見に行ったのですが、身内の贔屓目を抜きにしても傑作でした。三上博史、酒井法子というキャスティングも非常に私好みだし、子どもを持つ父親としては身につまされるストーリー──というか、ある意味エゴイスティックなまでに「父親」の物語なので、独身の方や、母親の立場でこの映画を見て、どんな印象を抱かれるのか、それはそれで興味深い、そんな作品です。原作はつのだじろうの名作「恐怖新聞」なのですが、秀逸なアレンジによってオリジナリティーの高い作品に仕上がっていたのもポイント高いです。おすすめです。
 同時上映の『感染』は残念ながら、私の口には合いませんでしたが、佐藤浩市、高嶋政伸、南果歩、佐野史郎といった豪華キャストの演技合戦は見物です。ただ、予告編などを見たときは、もうちょっとフェティッシュでエロティックな映画かなと期待したんですが……。ちょっと方向性が違ったかな。でも、この二本立てで1800円なら、見て損はないと思いますよ。