07.10 ざけんな

「俺の知らないような人間はダメだ」
「古田は馬鹿。彼の言うようにしたら球界が潰れる」
「余ったカス(選手)だけ他球団がひきとるのか?」
「(放映権の一括管理に)社会主義国家じゃない、そんな馬鹿な話があるか」

……ここ数日のプロ野球の問題についての「あの人」の発言の数々です。
そしてついに昨日は、オーナーと会って話がしたいですか?と聞かれ、そうですねと答えた古田に対し──

「無礼だ。たかが選手の分際で」

──ときたもんだ。
 独裁者ですよ、もう。もはや、プロ野球の未来を憂えるよりも、この男がただの新聞社の社長であったことに幸いを感じます。これで国家権力でも握っていたら、日本は北朝鮮か社会主義崩壊前の東欧諸国のような国になっていたことでしょう。
 まったくこれでよくも恥ずかしげもなく新聞社の主筆などを名乗っていたものです。なんとかしてください>読売新聞社内の人

 写真は昨日、巨人-横浜戦試合後の水道橋駅前で行われていた、合併反対署名活動の様子です。私ももちろん署名してきました。
 正直なところ、対処療法的に近鉄とオリックスの合併を中止にし、両チームの延命をはかったところで問題の根本的な解決にはならない──そう考えざるを得ないところまで問題は進展してしまったと思います。
 このまま12球団を存続させても、今のオーナーたちがいる限り、スポーツとしてのプロ野球は根付かないでしょう。彼らにとってのプロ野球は企業の権威誇示のための見せ物でしかないし、選手たちはそのための駒でしかないということがはっきり露呈してしまいました。
 プロ野球に変革は必要と思いますが、それがスポーツの持つ社会的な役割を知らない老人たちの手で、あるべき方向とは真逆の方へ進んでいくのを、何とかくい止められないものか。
 プロ野球ファンもいろいろと考えているようです。オールスターゲームの観客席で、どんなアピールがあるか、期待して見ようと思います。



合併及び1リーグ制反対運動、ネット上ではここが拠点になっているようです。
この中の「合併阻止の基礎知識」はどんな新聞や雑誌の記事よりもこの問題をうまくまとめて説明しています。ぜひご一読下さい。

 さて、始まりましたね『ギャラクシーエンジェル』! 新OPもちょっぴりいなせでありかつロコモーションな感じで(謎)とってもGOODだと思います(笑)。
 来週放送の第4話「友情の切り身お試し価格」が私の脚本担当回一本目となります。ぜひご期待下さい。ちなみに私が付けたシナリオタイトルは「美しい友情の明石焼き」。新メンバーの烏丸ちとせが大活躍するエピソードですのでお楽しみに!


07.07 暑っちぃ

 たまらん日々が続いておりますが、みなさま元気でお過ごしでしょうか? 私はこんなもので暑さをしのいでいます。秋葉原のゲーマーズで500円。
 待望の『ギャラクシーエンジェル』第4期は、いよいよ本日深夜放送開始です。お見逃しなく。

 連日報道される近鉄・オリックスの合併問題、両球団経営者の談話を読むと、蒸し暑さが倍増する気がします。今朝の新聞で一番腹が立ったのが近鉄球団幹部のコメント。バファローズの選手が街頭での合併反対の署名運動に参加するという情報を受けて「やりたければやればいい。署名運動に参加した選手はプロテクト(合併後の新球団に残る保護対象選手)からはずしてやる」と恫喝したそうな。もう怒りを通り越して呆れるばかりです。中村、岩隅、磯部といった主力選手が参加を表明しているのだから、プロテクトからはずせば困るのは自分たちだろうに。というか、はなから有力選手を残して強い球団を作ろうという意思がないかのような発言です。どこまでファンを馬鹿にすれば気がすむのでしょう、この人たちは?

 一連の発言を聞いて、私はなぜ近鉄やオリックスが経営困難に陥ったのかわかるような気がします。ここの経営者たちは、ファンの気持ちなんかちっともわかっていないし、わかろうともしていない。客の気持ちが分からない経営者に商売なんてできるわけないじゃないですか。


07.05 やっちゃる


カゲキに楽しいアムドライバーフィギュア。コナミより絶賛発売中です!

 こんな廃墟のようなWeb Siteをまだチェックしてくれている方がもしいるとしたら、本当にありがとうございます。2ヶ月ぶりの更新だよ。

 なにか特別なことがあって更新できなかったというわけではないのですけど、戦争やらなんやら、世の中が嫌なことばかりで、ちょっと仕事以外でキーボードに向かうのが億劫になっていたというのはあります。アメリカでブッシュ政権とイラク戦争の欺瞞を暴く映画『華氏911』が公開され大ヒットしていると聞きますが、それにまつわる様々な情報を読むにつけ、あの戦争がいかに偽りにまみれたものであったかを知り、呆然とします。それに追随して、憲法破りまでして自衛隊を戦場に送った日本の政権のなにをかいわんやです。

 そんな政権与党の参議院選挙のキャッチフレーズが『この国を想い、この国を創る』だと?
 まったく厚顔無恥というか、どの面下げてそんなことが言えるのかと呆れます。この惹句に対して『あの米国を想い、この属国を創る』と痛烈にパロディにしたマッド・アマノ氏と、その作品を自身のサイトに掲載した中村敦夫を名誉毀損で訴えるとかなんとか。小泉政権が誕生したときに、その経緯やあまりにも酷かった前首相との比較から、少しでも期待した自分の不明を恥じるばかりです。

 で、その参院選なんですが、民主党や他の野党にも期待はできないけれど、国民を馬鹿にしてやりたい放題やったらしっぺ返しが来るんだぞ、という態度だけはどうしても示しておかなければならないと思います。それで代わった新しい政権がダメなら、また選挙でNOの意思表示をすればいい。大切なのは、この国は民主国家であって、主権は国民にあるのだということを政治家たちに思い知らせることです。というか、そんな当たり前のことすら忘れられそうになるほど、この国は危機的な状況にあると思います。

 政治の話と野球の話をごっちゃにするのは不謹慎かも知れないけれど、今問題になっている大阪近鉄とオリックスの合併は、権力と民主主義の関係を示す縮図になっていると思います。
 プロ野球が誰のためにあるのかを考えたとき、私は自分の立場から、それはファンのためにあると考えます。そして、プロ野球の主役は選手たちです。私たちファンは、選手のプレーに拍手を送りお金を払うのです。
 ところが、ファンも選手も反対しているにもかかわらず、オーナーたちの意思のみで強引に合併、大阪近鉄の消滅が実行されようとしている。はじめは「経営が困難で、身売りをしたいが買ってくれる企業もない」と言っていたのに、ライブドアという企業が「買いたい」と手を挙げると、「もはや合併は決まったことだから」と取り合わない。語るに落ちたというか、馬脚を現したというか、最初から別の思惑があって球団の数を減らそうとしていることが露呈してしまった。
 プロ球団といえども商売なのだから、企業の論理で動くのは当然という意見があるけれども、そういう人は野球のことを全然知らない門外漢なので、口出しせず黙っていて欲しいと言いたい。プロ野球は企業である以前に公共財であり、オーナーというのはそれを預かる立場です。自分たちの都合だけでくっつけたり潰したりしていいはずがありません。
 だいたい私に言わせれば、今のオーナーたちは球団経営が下手すぎる。儲かっているとされるジャイアンツでさえ、今のオーナーになってから人気はがガタ落ちでテレビの視聴率は下がりまくりだし、優勝の確率だって下がっているのだから、大きな顔をしてものが言えるはずないんです。誰かあのヘルメットをはずしたダースベイダーにそっくりな老人に、経営失敗の責任を問うてくれる人はいないんでしょうか? 
 その失敗した連中が、経営責任も問われず、球団を潰そうとしている。そんなことが許されていいはずがありません。しかし、現状ではその横暴が罷り通ろうとしている。その様子が私には、主権者である国民を無視して、権力者たちの都合だけで動かされていくこの国の姿にダブって見えて仕方ないです。なんとかしなければ。

 さて、更新をさぼっている間も仕事はしておりまして(^^;)、告知もしないうちに放送されて、掲示板に感想を書いて下さった方もいて非常に恐縮です。テレビ東京系で月曜夕方6時30分に放送されている『Get Ride!アムドライバー』に 脚本家として参加しています。主人公の世界観が物語の進展とともに変容していく内容の濃い作品ですので、ぜひご覧下さい。

 さらに7月7日水曜日(一部地域は15日木曜日)深夜に放送開始の『ギャラクシー・エンジェル』第4部にも参加しています。すでに100エピソードがあり、ファンの方にはお馴染みのシリーズですが、第4部から新登場のキャラクターも加わり、ますます面白くなっていますので、こちらにもぜひご期待下さい。