07.31 with the ULTRAMAN

 7月も残すところあと1日になりました。時間の経つのは早いものですね。やらなければならないことばかりが多く、気持ちが焦ります。

 今日の画像は何かというと、Tシャツです。先日のウルトラマンフェスティバルで購入したものですが、THE BEATLESのアルバム“with the beatles”のジャケットのパロディになっている、とてもお洒落なもの。私が学生の頃には、こんな気の利いたウルトラマングッズはなかなかありませんでした。ウルフェスの会場では、最近出来たとおぼしき“yellow eyes”というブランドの商品も並んでいて、いずれもとてもハイセンスなデザインでした。私は名刺ケースと、メカをデザインしたTシャツを買ったので、いつかここで紹介したいと思います。大阪にゼネラルプロダクツの1号店が出来た頃、こういうお洒落なウルトラマングッズを作れば売れるのになあと思っていたのですが、ようやく実現したようです。ちなみに、本家のアルバムジャケットはこちら。

 THE BAETLESといえば、村上春樹の「ノルウェイの森」を読みました。ここでも書いたように、その前に「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいて、他に「国境の南 太陽の西」など、このところ暇さえあれば村上春樹を読んでいます。マラソン好きの村上自ら自分のキャッチフレーズを“一に文体、二に足腰”といっているように(笑)、この作家の文体は極めて美しいと思います。無駄のないシンプルで平易な文章、それでいて語彙は豊富で、表現は多彩。なにより文章にリズムがあって、読んでいて楽しいです。私は普段あまり読書をしないので、他の作家と比べようもないのですが、読書家の友人が「あの文章が書けるようになるのなら、悪魔に魂を売ってもいい」というぐらいですから、現代の作家の中でも群を抜いているのでしょう。通読するのも良いですが、1ページ、1行単位で読んでも楽しい文章というのはなかなかあるものではありません。私も物書きの端くれですから非常に憧れます。それと、幻想と諧謔を好むこの感じは、私には宮沢賢治に通じるものがあるように感じられるのですが、どうでしょう? とにかく非常に面白いので、もう少し追いかけてみようと思います。村上春樹を愛読している方で、オススメの作品があったら、ぜひ教えて下さい。

突然ですが、今日の横浜ベイスターズ
 ベイスターズコーナーがあるのだからそっちで書けよと言われそうですが(^^;)、去年のオールスターからまるまる一年更新をさぼってしまっているものですから(^^;)。
 ヤクルトスワローズに3連勝! オールスターを挟んでの5連勝で、借金はいよいよあとひとつとなりました! 巷では、独走するジャイアンツを追いかけるのはもはや中日ドラゴンズしかなく、そのドラゴンズが今日3連戦の2敗目を喫したことで、ジャイアンツの優勝は盤石などと言われているようですが、ちょっと待った(笑)。春先から波留、進藤、矢野、五十嵐といった故障者及び、駒田の謀反(笑)などに悩まされ、低迷を続けてきた我らがベイスターズですが、ここへ来て、脅威の4割新人・金城や、苦労人・細見の開花など、新戦力の台頭で戦力が整備されてきました。ここに故障(および謀反(笑))からの帰還者が加われば、後半戦反抗の出鼻を挫かれ意気消沈するドラゴンズに代わり、ジャイアンツの対抗馬となることもあながち夢ではなくなってきました! 後半のベイスターズは、シーズン前半とは違います。それを象徴するシーンが一昨日の試合でありました。逆転した直後のイニング、走者を出しピンチに陥った斉藤隆に、今シーズン初めて権藤監督が自らマウンドに赴きハッパをかけたのです。これまでは「監督自らがマウンドに行くのは普通じゃない」という選手の要望で、それは遠藤投手コーチの役割でしたが、これが本来の権藤流です。作戦面での齟齬などから選手との不和が噂され、譲歩する形で自分のスタイルを封じていた権藤監督が、ついになりふり構わぬ行動に出てきたことによって、かえってチームが一丸となっている印象を受けました。攻撃も繋がりのいいマシンガン打線本来の姿に戻りつつあるし、中継ぎ陣にも監督の起用に応えようとする気概が感じられます。この感じなら、いけます!
 なんてったって、8月にはジャイアンツとの直接対決が9試合もあるのです。なにかの間違いでそれに全勝してしまえば、順位は逆転します。とりあえずは、今週火曜日からのハマスタでの対G3連戦に期待したいと思います。まあ、こんな景気のいい話ができるのも今のうちかもしれませんが(笑)。少なくとも今シーズン終盤、ジャイアンツのマジックが点灯するとして、その対象チームはドラゴンズではなく横浜ベイスターズであることをここで予言しておきましょう(爆笑)。


07.29 娯楽としての戦争

 さっそくですが、昨日の続きです。ふらりと入ったタミヤモデラーズギャラリーで私が買ってきたのが、二つ星マークのTシャツと、2000年度版タミヤカタログと、この「マンガ第2次世界大戦史」でした。カタログと同じ範型のこの小冊子は、ミリタリーモデル製作の副読本。ヨーロッパ戦線を中心に、各国の戦車の開発史などを交えながら、第2次世界大戦の顛末をイラストで解説しています。

 面白いんですよ、これが。作者の上田信さんのイラストが素晴らしく、メカの魅力と歴史のドラマチックな面白さがひしひしと伝わってきます。読みながら、ぜひこれを映画で見たいと切実に思いました。考えてみれば、戦争ほど映画の題材に適したモチーフはありません。役者は揃っている。人類の英知を尽くしたメカが登場する。そして、史実は凡百のフィクションよりもはるかに精緻でドラマチックです。もちろんこれまでにたくさんの戦争映画が作られていますし、その中には傑作といわれる作品もあります。しかし、私にはこれといってお気に入りの作品がありません。なぜかと考えてみたら、過去の戦争映画で、戦車などのメカを十分に描ききった作品がほとんどない、ということに気付きました。傑作と呼ばれる戦争映画の多くは、人間ドラマに重点を置き、そこで評価されている作品がほとんどです。そういう意味では私にも忘れられない作品がいくつもあるのですが、それらは非常にシリアスで、娯楽作品として楽しむべきものではありませんでした。

 理由は簡単で、戦車などのメカをきちんと描こうとすると、お金が掛かるからです。戦争に勝った連合国の兵器ならともかく、戦車マニアが本当に見たいドイツ軍の戦車、タイガーやパンサーなどはそのほとんどが破壊され、残っていません。アメリカ軍のシャーマン戦車にベニヤ板を張り付けたものがスクリーンに登場し、それを見た米兵が「タイガー戦車だ!」と叫ぶ、そんな場面をどれほどの戦争映画で見せられたことか。しかし、今ならば──。これだけデジタル映像技術が発達した現在ならば、リアルなCGの戦車を使って、独ソ合わせて6,000両の戦闘車両が戦ったクルスク戦車戦を克明に再現できるに違いありません。タイガーだってパンサーだってエレファントだって、T34だってKV2だってCGなら思いのままです。百歩譲ってアニメだって構いません。かの宮崎駿が兵器マニアだというのは有名な話で、この冊子にも相棒の大塚康生が献辞を捧げています。今こそメカが大活躍する戦争映画を!

 と、ここまで読んで、眉をひそめられている方もたくさんいると思います。戦争の本質はいうまでもなく大量殺人であり、人殺しを楽しむなんて不謹慎な──。カッコイイなんて無責任に言っているけれど、しょせん兵器は人殺しの道具です。もちろん私もそう思います。戦争を魅力的に描き、それをメディアに載せることは、かつて多くの為政者たちがそうしたように、人々を取り返しのつかない過ちに導きかねません。だから、現在では戦争映画、特に第2次世界大戦を題材にしたものを娯楽作品として作ることは避けられているようです。作られるとすれば、それは例えば「プライベート・ライアン」のように戦争の悲惨さをことさらに強調したシリアスドラマとなります。でも、そういう作品を見に行こうという観客は、最初から戦争に対して問題意識を持っている人が多いような気がします。

 一般大衆に受け入れられやすい娯楽作品としての戦争映画を作って、戦争の実態を広く知らしめよう──なんてきれい事を言うつもりはありません。でも、私たちは戦争の面白さ、その本質的な魅力を知っている。だから、架空の戦争をでっち上げて、映画を作るのです。「スターウォーズ」がそうではありませんか。「スターシップトルーパーズ」が好戦的な映画だといって批判する人がいましたが、あの映画には戦場の恐ろしさがちゃんと描かれていたし、あの作品を見て実際の戦争にいきたいと思う観客がいるとは私には思えません。兵士がすべてドロイドで、それをぶっ飛ばすことになんの罪悪感もない「エピソード1」のほうが、私にとっては恐ろしい映画です。そして、戦争映画の魅力とは、現場のリアリティにあります。燃料がなければどんなに優れた戦車も鉄の塊に過ぎません。気温が低ければエンジンが掛からない。防寒具がなければ兵士は凍えて戦えない。そういう生々しさが無かったことが、「エピソード1」のもの足りない点だったと私は考えています。少し話が逸れましたが、優れた戦争映画というのは、戦場の事実をきちんと描かなければなりません。そうすれば、決して観客は自分が戦争に参加したいとは思わないはずです。兵器は魅力的です。それは、人間が自分の命を懸けて絞った英知の結晶だからです。しかし、それが反面、どんなに虚しいものであるかも、描けるはずです。キャラクターにしても、その一面だけしか描かれなければ、つまらない映画になるでしょう。英雄とされている実在の将軍たちの、人間的な弱点まで描ければ、その方が優れた映画になるはずです。

 人は戦争という非現実の持つ本質的な魅力を、その影とともに知っている。それならば、ことさらに現実を隠すのではなく、その両面を描く映画があっていいと思うのです。

 戦意高揚映画でもなく、戦争の悲惨さを訴える文芸的作品でもなく、特撮を駆使して戦闘車両や航空機の魅力を余すところ無く描き、淡々と史実に迫り、歴史に刻まれたドラマの面白さを堪能できるような、そういう戦争映画を誰か作ってくれないかなぁ、と思います。


07.28 TAMIYA MODELERS GALLERY


タミヤカタログ2000年度版 模型少年の必携アイテムですね

 東京での開催期間はもう終わってしまったのですが、「タミヤモデラーズギャラリー」に行って来ました。池袋を歩いていたら、偶然、東武デパートで開催中のポスターを目にして、飛び込みました。「モデラーズギャラリー」という催しは、日本が世界に誇る模型メーカー・田宮模型が主催するイヴェントで、新製品やコンテストの作品展示、限定商品などの即売会、体験コーナーなどがあって、要するにウルトラマンフェスティバルの田宮模型版みたいなものです。
 日本に生まれた少年である以上、田宮模型の洗礼を受けていない子どもはいない、といったら大袈裟かもしれませんが、バンダイがガンダムプラモで市場を席巻するまで、“TAMIYA”はプラモデルの代名詞ともいうべき大ブランドでした。もちろん、その事実は現在でもそれほど変わりません。ミリタリーモデル、スーパーカー、RC、ミニ四駆と、常に日本のBoys' lifeの一側面を担ってきた会社です。かくいう私も、この網頁でも常々書いているように模型少年でしたから(いや、つい先日、リモコンスティンガーを作る際にも、タミヤの“楽しい工作シリーズ”のお世話になったばかりですね(笑))、赤と青の二つの星が並ぶこの会社のシンボルマークに愛着と畏敬の念を抱いています。

 田宮模型の素晴らしいところは、もちろん世界的にもずば抜けた製品の品質の高さなのですが、モデラーズギャラリーを訪れてみて、もうひとつ感心したことがありました。それはユーザーである少年や模型マニアの大人たちに対する真摯な姿勢です。会場で販売や説明を担当していたのは、静岡から来たタミヤの社員の方たちと見受けましたが、どの人も大変親切に子どもたちの相手をしていました。私のような大人に対しても、たとえ買ったのが100円のステッカー一枚であっても、非常に気持ちよく接客してくれました。おそらく普段は接客などしていないであろうスタッフのぎこちなさが、かえって暖かく感じられました。これからもこの会社を信じていこうと思いました。以前の例えでいうなら、世の中にはタミヤ教の信者の人も大勢いるだろうな。

 もちろん、展示されていた商品も素晴らしかったです。今回の目玉商品は1/16RC戦車ドイツ軍タイガーなのですが、これがすごいのです。ビッグスケールの迫力、模型としての精密さはもちろん、基本的な走行に、砲塔の回転から主砲の上下動、主砲発射の音と光による再現などを加えたフルアクションモデル。私のような“走る戦車”好きにはたまらない、究極のアイテムです。ああ、今お小遣いが10万円あったらなぁ……(笑)。
 このタイガー氓フさらにすごいところは、実物のエンジン音を再現できるというところ。この音を収録するために、なんと田宮模型のスタッフは、世界でたった一台、走行可能なキングタイガー戦車(タイガー氓ニ同型のエンジンを搭載)の音を収録しに、フランスにまで行っているのです。それだけでもすごいのに、説明を読んでいるうちに、もうこれは笑うしかないという箇所に行き当たりました。
 タイガー戦車は、エンジンを始動するときに通常のセルモーターによる始動の他に、寒冷地でのバッテリー節約のため、クランクによる手動スタートもできます。これは、第2次大戦でのドイツ軍が、シベリアの冬将軍に阻まれ後一歩のところでモスクワ攻略に失敗したという史実を知っていれば、非常に納得のいくところです。タミヤのタイガー戦車はRC操作により、この2種類の始動音を聞くことが出来るのですが、なんと! 気温が低いときには模型がそれを感知して自動的にクランク始動の音を出すというのです。なんたるこだわり! なんたるサービス精神! これを模型屋根性と呼ばずしてなんとする。

 何かひとつのことに打ち込むということが、どれだけ美しいか、そんなことを改めて感じました。さらに、この会場ではいろいろと思ったことがあるのですが、長くなるのでそれはまた次回のお話としましょう。

ちなみに田宮模型のサイトはこちら
http://www.tamiya.com/japan/j-home.htm
もちろん1/16タイガー氓フ詳しい解説もあり、エンジン始動音収録の様子もムービーで見られます。
また、モデラーズギャラリーは夏休みの間中、各地を巡業中。日程はこちらでご確認を。
http://www.tamiya.com/japan/news/event/gallery00.htm


07.24 ULTRAMAN FESTIVAL2000

 年に一度(でもないか(^^;))の親バカ更新の日がやってきました。今年も行ってまいりました、『バンダイウルトラマンフェスティバル2000』。毎年行く度に思うことですが、親子のコミュニケーションを図るという意味でも、非常に手軽でコストパフォーマンスの高い優れたイヴェントです。新シリーズの放送がない今年も開催されたこと自体、とても嬉しいことです。上の写真は、プリズムホール2で催されていた「ミート・ザ・ヒーロー」にて。要するに、個室でウルトラヒーローを独り占めして記念写真が撮影できるというアトラクション。厳密には2、3組ずつなので独占ではないのだけど、かなりゆとりを持って記念撮影ができます。いままでは、サイン会などでもヒーローといっしょに写真を撮ろうと思っても、列が停まることを嫌われて落ち着いて撮影できなかったので、そういう参加者からの要望に応えたものなのでしょう。いつも人の入りが少ない第2会場で行うことで、そちらへの動員もかけられて一石二鳥……のはずなんですが、相変わらずプリズム2には閑古鳥が……。

 と思ったら、不気味な声の主は閑古鳥にあらず、捕らえられたシビトゾイガーでした(笑)。撮影用の1/1の造型物を展示してあったのですが、これがご覧の通りの迫力。ベタベタと貼られた“DANGER”の文字にも説得力があります。こんな金網一枚じゃヤバイよねえ。危うし、うちの次男(笑)。

 BBSでもしまざきさんがレポートしてくれていますが、今回の展示は非常に凝っておりまして、ウルトラマンと怪獣の戦いにテーマを設けて見せています。たとえば初代ウルトラマン対バルタン星人なら、間違った科学の暴走と題して、バルタン星の爆発の様子を見せるとか。話題になっている80対グロブスクの展示では、ものを大切にしない子どもたち、ということで、捨てられたグローブとか、それが小怪獣となった姿などが見られます。オフィシャルサイトのイメージ画ではミズノエノリュウが登場していたガイアのブースでは、しまざきさんもお察しのように、巨大なエノリュウのスーツがブースに入らなかったと見えて、ティグリスが代役を務めていました。ガイアの後方に見えるのはシャザックで、ちゃんと子どももいっしょでしたよ。対するカイザードビシはお腹からサイクロメトラが飛び出したりなんかしていて、2度美味しい展示でした(笑)。

 で、毎回凝った趣向でお楽しみのライブステージは、今回はにせ者特集。これもBBSですでに書かれていますが、歴代のニセウルトラマンが総登場。にせ者軍団を率いるのは、自らもニセウルトラマンに変身するザラブ星人ということで、かゆいところに手が届くマニアックなストーリーには、毎度のことながら敬服します。ただ、これも以前からの傾向なのだけど、設定というか、ベースになる物語の流れが観念的で、子どもにはちょっと解りにくかったかもしれません。今回の場合テーマは、本物に成り代わろうとするにせ者の願望で、例えば、ガイアの『我夢VS我夢』あたりとテイストは近いのですが、いかんせん舞台でやるには難しいモチーフかも。ザラブ星人に利用されるのが一体のマネキン人形で、しかもそれが開演前に司会のお姉さんの衣装が着せられているマネキンで(!)、司会のお姉さんVSお姉さんのドッペルゲンガー(!!!)なんていう展開には、まるで小劇場の演劇を見ているような興奮を憶えましたが、おいおいここはウルトラマンフェスティバルだぜ(笑)。いや、非常に面白かったんですがね(^^;)。もちろん怪獣もいっぱい出てきて、見応え十分でした。後半の別ヴァージョンも楽しみです。

 さて、今回のお土産は、宇宙語翻訳用の携帯電子頭脳がここでしか手に入らない!と話題沸騰のザラブ星人&ニセウルトラマンのセット──も、もちろん大購入したのではありますが、それは後日ご紹介ということで、リニューアルされたウルトラ怪獣シリーズのエレキング! (しかし、限定商品がライブステージとしっかりリンクしているあたり、本当によくできたイヴェントだなぁ)
 ラインナップが増えすぎたウルトラ怪獣シリーズが、素材の改良とそれに伴う価格改定によって整理され、すべての怪獣がペイントのリニューアル、レッドキング、ゴモラ、エレキングの3体が新造型になった──というのは、みなさんもご存じだと思います。あと、ウルトラ兄弟と、ティガ、ダイナも新造型になり、ウルトラヒーローはパッケージが変わっていました。その中から、ゴモラ、レッドキングに先駆けてエレキングが販売されていたのでさっそくGET! 従来のものの出来にかなりの不満があったので、今回のリニューアルは嬉しいです。角が若干太くて鋭さがないこと(金型成形の都合で仕方がないことだと思います)を除けば、まったく文句のない出来。ああ、出来のいいミクラスと並べたい(^^;)。
 新ラインナップに残った怪獣のリペイント版もたくさん売っていて、一通り見たのですが、全体に派手になった印象ですね。ほとんどのものは従来の商品よりもよくなっていると思うのですが、中にはちょっと、と思うものもあり、旧製品が売れ残っているうちに確保しておいたほうがいいものもあるようです。私の見た感じでは、バルタン星人は今までの塗装のほうが良かったなぁ。シルドロンは絶版になるので、まだ持っていないという方は今のうちにぜひ(笑)。   


07.21 比べてみよう:ウルトラホーク1号編

『宇宙船』Vol.93(8月1日発売)の編集作業も、間もなく終了。というわけで久しぶりの更新です。
なんとなくシリーズ化している「比べてみよう」、今回のお題はウルトラホーク1号。

 左は……商品名を失念してしまったんですが(^^;)、(ウルトラメカHGコレクションだっけ?)プラスチック製の豪華なパッケージに入った商品。プレゼントだったので値段もわからないのですが、たぶん1000円前後。いい加減ですみません。そして右は、前回紹介したマットアロー1号と同じ食玩のハイパーウルトラメカ(300円)。似たようなテイストの商品なので並べてみたら、これがほとんど同じ大きさなんですね。食玩のほうが5ミリぐらい小さいかな。こうしてみると、食玩が、HGの廉価版として作られたんじゃないかと想像できます。HGのほうはテレビに登場するミニチュアにすら入っていないディテールがバリバリに入っていて、食玩とのちょうど中間ぐらいがミニチュアのディテールですね。食玩も十分な出来ですが、さらに精巧なものが欲しいという方は、オモチャ屋さんでHGをどうぞ。おっと、最大の違いはHGのほうはα、β、γの三機に分離合体できるということでした。食玩のほうは一体成形ね。

 前回の更新でチョンボ……というか、勘違いがふたつありました。まず、BBSでもご指摘がありましたが、スティンガーにはリパルサーリフトが搭載されていますから、空中での姿勢制御と垂直着陸はそれによって可能なのですね。シリーズのライターとしたことが失念していました。哀号。もう一点。『龍の都』のセリフ「(東京の)地底世界に向かって」と同じものがウルトラセブン『地底GO!GO!GO!』にあるではないかと書きましたが、どなたからもRESがないのでおかしいなと思って自分で調べてみたら、そんなセリフどこにもありませんでした(^^;)。おかしいな、何だったかなぁ……。

特別野球コラム●いいぞ!ヤクルトスワローズ
 ヤクルトスワローズが、日本アマチュア野球協会(だっけ?)から要請されていた古田敦也捕手のシドニーオリンピックへの派遣を突っぱねましたね。私は断然これを支持します。
 世の中には古田がオリンピックに行かないことを残念だとか、ヤクルト球団はワガママだとかいう人がいるようですが(例:中畑清)そういう輩はよっぽどの世間知らずかナショナリストか、そうでなければ利害関係から来る思惑のある人物(例:堤義明)と判断していいでしょう。ヤクルトの古田捕手をオリンピックに派遣せよというのは、それぐらい理不尽で筋が通らないことだと私は考えます。
 優勝に向けてペナントレースを争っているプロ野球チームが主力選手を出したくないのは当然だし、それはどのチームでも(たとえ現時点で最下位のチームでも)同じです。プロ野球チームの最大の目的は優勝であり、チームはそもそもそのために存在しているのです。いかなる理由があれ、主力選手を、それも古田のようなチームの中心選手を、シーズン中に公式戦以外の場へ送り出すということは、敗退行為であり、企業としては特別背任罪を問われても仕方ありません。もしも、アマチュア野球協会が、どうしても古田を出して欲しいというのなら、ヤクルト球団に対して相応のお金を支払うのが最低限の筋というものです。それは当然、億単位の金額であらねばならないし、古田捕手本人に対しても、補償金が支払われるべきです。プロ野球チームは企業だし、古田選手は大切な商品なのです。それを無償で差し出せというのは勘違いも甚だしい。オリンピックは営利目的でないなんてきれい事は、口が裂けても言わせません。お金を払えというのは極論で、もしそれが原因でヤクルトが優勝を逃したら、いくら払っても償えません。でも、それが資本主義というこの国のルールではありませんか。アマチュアスポーツの祭典という名の下に選手たちが得るべき報酬を搾取し続けているだけでは飽きたらず、今度は競技を職業として生活しているプロ選手までも食い物にしようとするオリンピックという虚構がどうにも許せません。パシフィック・リーグは宣伝のために各チーム一人ずつ選手を派遣するけれど、それだってパ・リーグの人気のなさという弱みにつけ込んでいるだけでしょう。
 それにね、どうして古田なのでしょう。本当に金メダルが欲しいのなら、現在の読売ジャイアンツの一軍を丸ごと連れていけばいいじゃないですか。間違いなく現時点で日本最強のチームなのだから。もともとプロとアマチュアを曖昧に分けるオリンピックの在り方には懐疑的だったけれど、建前だけにせよ、一旦プロを参加させると決まった以上は、最強のメンバーを選んで日本代表を編成しなければ、そこで行われる試合にも、その結果として与えられるであろうメダルにも、何の価値もありません。アマチュアの参加の場が失われるということに関しては、今までの経緯を考えれば残念だと思いますが、そもそもそれは、プロとアマチュアを開催者の都合だけで勝手に区別してきた歴史が生んだ悲劇でしょう。厳しくいえば、これからはオリンピックに出たければ、アマチュアであってもプロ以上の実力があることを証明できなければならない、そうなっていくと思います。私はあくまでもオリンピックへのプロ選手派遣は反対ですけどね。もし本当の野球の世界一を決めたいのならば、公式戦に抵触しない形でワールドカップを行うべきです。
 そして、最大の疑問点。一般に「日本シリーズ」と呼ばれている試合の正式名称は「日本選手権」です。日本の代表チームがオリンピックに行くのならば、そのチームとは1999年の日本選手権獲得チームである福岡ダイエーホークスではありませんか? そうでなければ何のための「日本選手権」なのですか? 私は古田捕手の派遣要請を蹴ったヤクルト球団を支持し、シドニーオリンピックへの福岡ダイエーホークスの出場を断固主張します!   


07.16 Stinger

『宇宙船』Vol.93(8月1日発売)の編集作業、終わったわけではないのですが、なんとなく先が見えたので、久しぶりに更新。
 といっても、新しいネタがあるわけではありません。なんせ家で原稿書きしかしてないもんね。そこで、この間作ったリモコンスティンガーをネタに、他愛もないおしゃべりを少々。しつこいとお思いかもしれませんがおつきあい下さいませ。ほら、キャタピラカバーの前方に黄色い反射シールも貼ったことだし(笑)。

 こうしてポピニカと並べてみると、いい加減に作ったのが一目瞭然ですね。ただし、自分としては概ね満足しています。唯一残念に思うのは、フロントウインドウの下のスペースが採れなかったこと。このメカ独特の、鼻の下が長い大らかな面構えが出せなかったのは非常に惜しかったと思います。

 作ってみて初めて気が付いたのですが、劇中でのピースキャリーから降下するという設定、よく考えてみるとすごいことだと思いませんか? この手の戦車を輸送機から降下するということは現実にもないことはないですが、その場合普通はでっかいパラシュートをいくつも付けるものです。スティンガーはパラシュートもなしに、空中で姿勢を制御した上で垂直噴射によって自力でソフトランディングすることが出来る。それだけの機構がこの車体に内蔵されているというのはすごい技術力ですよ。しかも装甲車で、六角コンテナから変形した上に、弾薬関係も山のように積んでいる。ああ、なんて無茶な設定なんでしょう(^^;)。こんなことならシナリオにパラシュートの描写を書いておくんだったかなぁ……(^^;)。

 スティンガーという名前は、初期の企画会議で、ライター陣がアイディアを出し合って決めたものです。“Stinger”というのは「刺すもの」で、サソリのイメージですね。私も一応一通りのメカの名称案を提出していて、そこでは「パイソン(大蛇)」という名前を充てていました。ポピニカで再現できる全砲門解放モードが、ヘビが鎌首を掲げた姿に似ていることから付けたものです。「コブラ」というのも考えたのだけど、当たり前すぎるものね。この「パイソン」からの連想で、戦闘バギーには「バイソン(野牛)」という名前が付けられたのでした。

 以前このコラムで、「ノンマルトの使者」のアンヌのセリフと同じことを、無意識のうちに「命すむ星」で井上リンブンに言わせていた、ということを書いたと思います。リモコンスティンガーで遊びながら、ふと思い出したのですが、このメカの初登場となる『ウルトラマンガイア』第11話「龍の都」の中で、私は吉田リーダーに「チーム・ハーキュリーズ、東京の地底世界に向かって発進!」というセリフを書いています。この「地底世界に向かって」という部分、ちょっと妙な言い回しだと思いませんか? 自分でもまったく無意識のうちに書いていたのですが、もしかして、『ウルトラセブン』第17話「地底GO!GO!GO!」の中に、同じ言い回しがありませんでしたっけ?(^^;) 今、手元にビデオがないので調べられないのですが、どなたかすぐに確認が出来たら教えてもらえないでしょうか?

 おまけの写真は、食玩ハイパーウルトラメカシリーズのマットアロー1号。こんなのがコンビニで300円で買えちゃうんだから驚きだよね。マットアローって、子どもの頃はウルトラホークなどに比べて地味なメカだと思っていたのだけれど、大人になるにつれて、ジワジワと味わいを感じるようになりました。航空機ファンにウケがいいのもむべなるかな。

 まっっっっったく関係のない話題なのですが、プロミスのCFに出てくる爺やと姫、あれ、いったいどこの誰ですか? 芝居もベタだし決して好きではないのだけれど、とにかく露出が多い上に続々と新シリーズが製作されて、気になって仕方ありません(笑)。そういえば、サントリーのたんぽぽ茶のCFに出ている素人みたいな外国人女性がメグ・ライアンだということもつい最近知ったので、プロミスの二人も、もしかしてすごく有名なタレントで、知らないのは私だけ?  


07.12 A by-product

『宇宙船』Vol.93(8月1日発売)の編集作業、いよいよ佳境です。これまではおもに取材と、自分以外のライターさんにお願いしている原稿のとりまとめを行ってきましたが、これからいよいよ自分自身が担当しているページの執筆にかかるというところ。さあ頑張るぞ。

 さて、みなさんは期限を決めて何かやらなければいけないときに限って、やらなければならないこととは違う、本来いつでもできるはずのことをやってしまう、ということはありませんか? 明日は試験で一夜漬けで勉強をしなければならないときに限って、部屋の掃除をしてしまう。もう何度も読んでいる「はいからさんが通る」を全巻読破してしまう。インターネットのスポーツ新聞のサイトで、開幕から今日までの横浜ベイスターズの戦績をすべて読み返してみる──などといった、およそ無意味な行為に時間を費やしてしまうことはありませんか? はっきり言って私はある。みなさんにもあるはずだ。いや、ないとは言わせない。

 そんなわけで、仕事がこれから忙しくなるというそんなときに限ってモデラー根性がむくむくと頭をもたげ、作り始めてしまったのが写真のリモコン走行MBTスティンガー。
 もともと私はモーターで走行する戦車のプラモデルが大好きで、最近の戦車のプラモデルがどれもこれもディスプレイモデルであることを残念に思っています。タミヤの1/35シリーズのモーターライズは全滅してしまったし。しかしネット上にはこんなサイトもあったり、私が子どもの頃に発売されていたギミック満載のSF架空戦車が再販されていたりして、同好の士はいるのだなあと心強くなってみたり。
 そこで思い立ったのが、その初登場を自分のシナリオで描くという栄誉を得たこのスティンガーを作ってみようということ。もちろんモーターを2個内蔵し、リモコンで前進後退左右転回が自由に出来るやつ。キットはないから(昔はウルトラシリーズに登場するメカはほとんどプラモデル化されていたのになぁ)プラバンを切った貼ったして作るフルスクラッチです。
 実は、『ウルトラマンダイナ』の地底戦車ガッツディグも、初登場は私のシナリオ作品『月に眠る覇王』なんですね。戦車好きの私にとってはこれもまた身に余る栄誉だと思っています。もちろんこちらも作ってみようと思ったのですが、車体が細長く、キャタピラが車体の後部についているという特殊な形状なので、比較的作り易そうな(気がした)スティンガーにしました。
 しかし、いざ作ろうと思うと、スティンガーにもたくさんの問題があることが判明。まず、そのホイールベース(車体の長さ)があまりに短いこと。六角コンテナから変形するためか、真上から見るとほとんど正方形なのです。そんなに車体が短い(または左右のキャタピラの間が広い)戦車なんてありません。適当な戦車のプラモデルを買ってきて、ガワだけ載せればいいやと思っていた私の安易な考えはもろくも崩れ去りました。現在発売されているモーター走行戦車のキャタピラはほとんどがゴム製で、切って長さを調節するということが出来ないのです。
 そこでしばらく製作を見送っていたのですが(半年ぐらい)、ようやく打開策を見つけました。タミヤの楽しい工作シリーズのキャタピラセット! 子どもの自由工作用に発売されているこのキャタピラセットは、ポリ製のキャタピラを組むことによって長さを調節できるのです。そこで、2チャンネルリモコンボックス、ツインモーターギヤボックス、ユニバーサルシャーシなど、シャーシを構成する部品を買いそろえ、ついに作り始めました。
 ボディはプラバンからパーツを切り出し、プラパイプやジャンクパーツなどを組み合わせ作ります。結構時間も掛かるし、地道な作業です。もちろん仕事をしながらですから、毎日少しずつ組み立てていって、いつか完成したら、コヌラボでみなさんにお披露目したいな──。

 

 

 

 

 なあんて思っていたら、いつの間にか完成してしまいました。忙しいときに、本来やらなければならないこととは違うことをしてしまうパワーはすごいや(笑)。
 大きさは縦横約20センチ。モーター2個内蔵し、前進後退&左右転回、リモコンで面白いように走ります。走行用とは別の電源を車体に内蔵し、ヘッドライトが点灯します。

 写真左上・正面から見たところ。設定上、スティンガーのキャタピラはたたんだ状態から左右に開くのですが、それでは車軸が通せないので、車体下部は黒く塗ってごまかしてあります。車高が高いのもそのせい。
 写真右上・魅惑のリアビュー。ディティールはかなり省略しているので、スケールモデルとしては失格かも。図面も引かず、シャーシのサイズに合わせて行き当たりばったりで作ったので、プロポーションはかなり悪いですね。後部パネル中央下にヘッドライト点灯用のスライドスイッチが設けてあります。
 写真左下・さすがに六角コンテナにはならないけれど、主砲塔は折り畳み可能。蝶番と伸縮シャフトが連動するようになっています。4門の砲身もしまうことが出来ます。
 写真右下・車体からボディをはずしたところ。車体はすべてタミヤの楽しい工作シリーズのパーツで作りました。

 え〜、決して仕事をさぼって作り呆けていたわけではないので、お許し下さいませ>関係各位 現実逃避の楽しみも完結したところで、仕事の方をきちんと頑張りたいと思います(^^;)。 


07.10 Japanese beauty

 またまた久しぶりの更新ですみません。7月最初の更新が10日だなんて。『宇宙船』もそろそろお尻に火がついてくる頃だったりします(^^;)。

 Japan Beautyといえば“彩”なんてアイスクリームもありましたっけ。
 そういうこととはまったく関係なく、先日『アメリカン・ビューティ』という映画を見ました。これがなかなか面白い映画でした。言いたいことは要するに、人は自分だけが心の底から美しいと思えるものがあれば、生きてゆけるし、笑って死ぬことさえもできるのだ、ということ。
 しがない広告代理店のサラリーマンだったおとっつぁんは、娘の同級生でピンナップガールを絵に描いたような美少女に巡り会い、人生が変わってしまう。その奥さんは不動産の同業者にサクセスとセックスを求め、娘は自分をビデオで盗み撮りしていた、ちょっとサイコ入った隣家の少年に恋をして家を出ていこうとする……。“美”の形はまったくそれぞれで、それは例えば娘の恋人となる少年にとってはつむじ風に舞うビニール袋だったりして、大切なのはそこに“美しさ”を感じるかどうかであるということ。心の底から美しいと思えるものに出会ったとき、人はそれまで予想もできなかったような積極性を発揮することが出来る──。
 これは常々自分が思ってきた、自分なりの「宗教観」に通じるものがありました。人生を賭すだけの価値があるものを見つけられれば、人生を生きていくのはそんなに難しいことではない──。私はその「価値」にとりあえず「宗教」という言葉を充てていて、人はみな自分教の信者になるべきだと考えています。
 安易な連想で、“アメリカン・ビューティ”という言葉から“ジャパニーズ・ビューティ”という言葉を思いつき、はて、自分にとっての『美』ってなんだろう──それはあくまでビジュアルとして──と考えたとき、パッと頭の中に浮かんだ映像は、上に掲載した写真のようなものでした。買って組み立てたきり塗装もしていないビリケンの初代ウルトラマンBタイプ。厳密にいえば自分のフェイヴァリットはCタイプなのだけど、いずれにしても初代ウルトラマンの顔は本当に美しい。そのことを改めて実感しました。自分は普段ウルトラマンを物語として考えるし、一方で怪獣という魅力的なキャラクターにものすごい力で惹かれるのだけれど、自分にとっての「美」をどうしても一枚の絵で表せといわれたら、「ウルトラマン白書」のカバーを飾っている初代ウルトラマンの胸像写真を差し出すでしょう。ウルトラ教のコヌタくんとしては、まことに持って当たり前というかチープなアンサーで申し訳ないのだけれど(^^;)。
 そして、さらにもう一方で──。
『アメリカン・ビューティ』のしがないおとっつぁんはマッチョに変身し、首尾良く憧れのピンナップガールをその腕に抱くのだけれど、そこで彼女がただの奥手の小娘だと知り、それまでの魔法が解けてしまう。そのとき彼の魂が最後にたどり着いた“アメリカン・ビューティ”というのは、私が自分教を見つけるきっかけになったサマセット・モームの小説に、「もうひとつのかけがえのない価値」として提示されていたものと同じものでした。それはおそらく、かなり多くの人に均等に与えられているチャンスであり、手を伸ばしさえすれば掴めそうなもの──。
 もってまわった書き方でごめんなさい。でも、それを言葉にするのはあまりにも照れくさいので……。
 さて、この問いかけは前にもしたかもしれないけれど、あなたの“ビューティ”は何ですか?