11.13 An election
(写真と本文は関係ありません)小久保ショックからようやく立ち直ったと思ったら今度は近鉄・ローズですか。もういいです好きにして下さい。
今までは獲得する側の球団(及びそのオーナー)を仮想的にしていればよかったけれど、今回の二つのケースはそうとも言い切れない、根っこの深さを感じます。
選手もチームを出たくない、球団も選手を手放したくない、それなのに移籍話になる。これはどう考えても理不尽です。
考えてみると、儲かっているチームの選手の年俸が馬鹿みたいに上がる(これにはFA導入が大きく影響している)→儲かっていないチームの選手の給料は上がらない→選手出ていく→受け皿になれるのはごく一部の球団だけ……とまあ、こういうシステムになっているわけで。これを是正するには、球団の貧富の差をなくすべきなのだけど、ある特定チームだけ常に地上波でのテレビ放送があるという不公平がある限り、なくならないといういつもの結論に達してしまう。
そういってばかりいても解決にならないので、やっぱりここはひとつパ・リーグを盛り上げて、お客さんをいっぱい呼んで、選手の流出を防ぐという前向きな考え方をするべきだと思います。なんだかんだ言ってジャイアンツだってメジャーにはかなわなくて松井を流出させたりしているのだし。
そういう意味ではバレンタインを(おまけにアグバヤニまで!!)呼んでやる気満々のロッテと、北海道移転の目玉商品に新庄獲得を目指してこれまたやる気横溢する日本ハムファイターズは非常に頼もしい。小久保を失ったダイエー、松井を失うかもしれない西武、ローズがいない近鉄と、上位球団の弱体化の隙をついて一気に下克上、なんて展開があれば、来年のパ・リーグは非常に面白そうです。というわけで頑張れオリックス・ブルーウェーブ。そして水道橋の火事場泥棒球団に正義の鉄槌が下されんことを!● 選挙について。
投票率が低いと言うことが取りざたされていますけど、明確な争点がないのだから、当たり前ですよね。今回は最初から低いだろうと思っていました。ちゃんと政治に興味があれば、政権選択というテーマはあったけど、いかんせんわかりにくい。本当はイラク派兵という重要な問題もあったけど、この手の自衛隊問題は伝える側のマスコミが飽きちゃっていて、積極的に争点にしようとしなかったのは非常に残念なことだと思います。二大政党の時代といいますが、自民党と民主党、この二大政党の対立軸ってなんなのでしょうか?
右だの左だの、資本家階級と労働者階級といった旧来の対立軸は、ごちゃごちゃにリミックスされていてもう何が何だかわかりません。選挙結果から見ると、都市型vs地方型なんだけれど、これも地域の利益を代表しているというわけではない。その地域の気分によって選択されているような気がします。結局、国民が政治に参加するためには、自分がどの利益集団に属しているのかを自覚し、その集団を代表してくれるのがどの政党なのかということが明確でなければならない。ところが、日本の場合、自分の帰属する集団なんてわからないし(無自覚なだけと思いますが)政党も、ある集団(もしくは階級)の利益を代表しようという意識が希薄だから、あり得ないんですね。唯一宗教政党だけがはっきりしているんだけど、根拠が合理的じゃなかったりするし。
そこで、この国で考え得る対立軸というのをちょっと考えてみたりして。現状を考えると──
官僚主導型(自民党)VS 政治家主導型(民主党)
なのかなと思うけれど、小泉さんは改革がキャッチフレーズだし、実際に官僚を抑える手腕は自民党の方がありそうで、民主党は頼りなく見えたり。
現実派・ゆえにしがらみ多く改革進み難し(自民党)VS 理想派・無責任に良いこというけれど実践は?(民主党)
=不景気を今すぐ何とかして欲しい地方都市VSまだ余裕があるから理念を大切にしたい都市部住民というほうが的確かな。しかし、これは対立軸になっていない。二大政党時代という割には、それぞれの政党の中でポリシーが統一されていないのだから、当たり前のことかもしれません。もうこうなったらウルトラクイズみたいな○×式で分かれてもらって立場を明確にした上で、政党を組み直してもらうしかないでしょう。
政界再編(という言葉自体劣化して本来の意味をなさなくなっているので使いたくないのだけど)を前提にした上で、それでも今の日本に適切な対立軸があるのかどうか、甚だ不審ではあるのですが、あえて探すとすればやっぱり原点に立ち返って「資本家VS労働者」になるんじゃないかと。すでに解体された概念だと、さっき言った舌の根も乾かぬうちから何を言うかとお思いかもしれませんが、一回りしてやっぱりそういうことになっているんじゃないかと思います。
日本では労組が廃れてしまって社会党/社民党は壊滅寸前だけれど、目に見えない階級差はますます広がっていて、労働者……という言葉がすでに死語だとしたら、非資本家でもいいんですが、潜在的利益集団として明らかに存在すると思います。立ち位置さえはっきりすれば、自ずと対立軸もはっきりしてくると思うので、政界再編を目指す政治家のみなさんは、そのへんぜひともよろしく。非資本家より有権者受けの良い「生活者」(笑)なんて言葉もありますが、このさいはっきり「金持ちVS貧乏人」ってのが分かりやすくていいなぁ、と思います。
11.04 TRADEなんかもう酷い気分です。ありかよ、そんなの。
バレンタインの日本球界復帰をロッテファンがボビーコールで迎えるなんていう微笑ましい光景に久しぶりに和んでいたら、この騒動。最初に聞いたときは絶句してしまいました。
いろいろと憶測は飛び交っているし、選手をはじめとする関係者のコメントを注意深く追っていけば、おおよそ何があったか、選手の気持ちを理解している熱心なファンには推察もできるのだけれど、納得のいく説明はまったくなされていません。ホークスは日本一のチームだぜ。ホークスファンには、来年のシーズンが始まるまでチャンピオンの誇りを胸にバラ色のオフシーズンを送る権利があったはず。それをこんな形で剥奪されるなんて!! 原監督解任しかり、タイガースだって日本シリーズの直前に星野監督の勇退(?)がリークされるなど、最近のプロ野球は本当に何かが狂っています。横浜もそうだけど、優勝したチーム、日本一になったチームが、高騰する選手の年俸のことなど、競技とは全く関係ない理由で瓦解するというのは本末転倒と言わざるを得ません。いったいプロ野球は誰のためのものなのでしょう。このままでは本当に誰もプロ野球なんて見なくなる。いい加減にしてくれ!
どこかにこの狂ってしまった日本球界を正してくれる救世主はいないものでしょうか?
11.03 HOUSEきわめて私的なことなのですが、家を新築しています。
今まで住んでいた平屋が手狭になったので、ぶっ壊してそこに新しい家を建てております。こないだ棟上げが済んで、だんだん家の形になってきたところ。
注文住宅なので、間取りなど自由にできるということで、ずいぶん悩みました。平面で考えていてもなかなかイメージがつかめないので、CGに起こしてみようと思い、上の画像のようなものまで作ってしまいました。これは屋根と2階の床をはずしたところ。2階の中央にある囲いのようなものは、吹き抜けになります。![]()
イメージがつかめたのはいいんですが、こういう風に各部屋の見た目を書き出して、挙げ句の果てにウォークスルーまでしてしまうと、なんかもう、家が出来てしまったような気になってしまって、完成したときに感動がないんじゃないかとすら思います(笑)。完成は今年のクリスマス頃の予定。というわけで、現在は手狭な仮住まい暮らしです。出来上がったら知人をいっぱい招待しようとワクワクしています。
11.01 GUESRA更新をさぼってる間にネタとしては古くなっちゃった(^^;)。
『フィギュア王』前号(70号)付録のゲスラです。表紙にデカデカと載っているのをみて速攻買い。私がゲスラ大好きなのはこのページでも何度か書いていますが、世の中にこんなにゲスラが好きな人がいたのかと驚かされました。しかしフィーチャーしてるからといって、カラー3ページも特集組むのはちょっと無理があったんではないかい?>フィギュア王
唐沢商会が漫画とコラムでゲスラの魅力を語るとうページが面白かったんだけど、どうもお二人には「最初見たときは格好悪い怪獣だと思った」というのが根底にあって、幼少の頃に一目惚れした私はちょっと温度差を感じました。子どもの頃の2、3歳の年齢差っていうのは大きいのかもしれません。かっこよくない? 怪獣らしい怪獣という意味で最高だと思うんだけど。
当時の出版物でのおおらかな(笑)設定管理のおかげで、虫なんだか(ゲラン蜂の幼虫説ね)トカゲなんだか両生類なんだか魚なんだかわかんない、という神秘性(笑)が魅力、というのには共感します。でも、私にとってのゲスラの魅力はなんといってもこの目、このクチビル、声、動き、上半身を海からヌッと出した絵ヅラといったビジュアルに集約されるのであって、決してピーターの改造だからとか、初期案では幼虫モスラの改造になるはずだった等々のヲタク的トリビア(流行語大賞)に根ざすものではない、と。まあ、そんなことで誌面は埋まらないので仕方ないかなとも思いますが。
などと毒を吐きつつも「チョコレートを食べるゲスラ」を立体化してオマケに付けてくれたというだけで、ワールドフォトプレスがある中野の方角には足を向けて寝られんなと思います。ありがとう、フィギュア王!P.S. ゲスラの別名は「海獣」というのがオフィシャルになってるけど、個人的には昔ちらほらと見かけた「チョコレート怪獣」というのが捨てがたいなぁ(笑)。