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05.29 Time Slipちょっと古いネタになりますが、タイムスリップグリコのおまけ。視点を絞って造型物にパースをつけることで、名場面を再現しようという面白い試みです。ウルトラマンのオモチャ自体は思いっきり現役なので、ちっとも懐かしくない、てゆーか、実験的な造型でむしろ目新しかったりもするんですが、こうして眺めていると「飛び出す絵本」を思い出したりして、そっちの方が懐かしいです(笑)。
ちょっとジオラマ写真風に背景をつけてみたりしたんだけど↓、下からの照明とか意識しないで撮影してしまったので、あまりうまくいかなかったかも。
最近、300円ガチャポンで本家バンダイから似たイメージのシリーズが出ていますね。そちらもいい出来映えで、並べたかったんですが、このバルタンを撮影した後にデジカメもしくは一枚しかないコンパクトフラッシュメディアが壊れてしまって、撮れませんでした(;_;)。そろそろ新しいデジカメ欲しいかも……。
05.26 Bear?
いいでしょ、このポスター。
今年の2月に北海道に行ったとき、撮影してきたもの。道内の土産物屋さんや千歳空港にも貼ってありました。サッポロビールのお馴染みのコピーのセルフパロディになってるところが素晴らしいです。映画『ぼくんち』はもう少し宣伝しておきたかったんだけど、どうも前回のコラムの後半は浅薄な連想を書き連ねただけという印象だったので、早めにしまうことにしました。子どもを巻き込む犯罪と貧富の差の拡大は、遠回しに関連しているかもしれないけれど繋げて考えるのは乱暴というか不謹慎というか。でもなぁ。日曜日のテレビで元経企庁長官の堺屋太一が、東京の高層ビル乱立は産業構造の変化に伴うものであり望ましい、みたいな話をしていましたが含蓄が感じられません。中央集権が極端になってるだけなんじゃないのかな? 総人口が減っているのに建物が増えているということは、東京に人口が集中しているということで、通信手段や交通機関の発展に逆らって首都の人口が膨らむのは、確固たる価値観を持ち得ない人が「何か面白いことがありそうな」東京に集まっているだけだと思うのだけど。
05.24 ぼくんち
あれえ。
心を入れ替えてこれからはまめに更新しようと思ってたのに、いつのまに前回の更新から10日も経ちましたか?(汗)久しぶりに劇場で映画を観ました。西原理恵子原作、阪本順治監督の『ぼくんち』。
以前から原作が大好きで、映画化されると聞いて非常に期待していたのですが、期待に違わぬデキでした。なんといっても観月ありさのかの子姉ちゃんが抜群。原作のイメージにぴったりで、もうこのキャスティングだけで勝算ありという感じ。それと一太・二太役の子役がそれぞれ素晴らしかったです。一太は原作から受けるイメージはもうちょっと年長の子どもでしたが、あれくらいの年齢もありでしょう。逆に、原作では重要なキャラクターでありながらエッセンスだけを残して大幅にオミットされていると感じたのがコウイチくん。真木蔵人はイメージとしては合うのですが、原作の静かな感じと異なり感情豊かだったし、印象的な姉とのやりとりも削られていていましたね。その分、かの子たち親子に焦点があてられたストーリーになっていました。それはそれで非常に面白かったです。
かの子たちが住むあの町は、港町ではあっても島という印象はもっていなかったのですが 、この映画では島という設定になっています。微妙な差違であり、これは私固有の印象ですが、島という閉鎖空間にしたことで、ファンタジー色が強まったかな、と。現代か過去なのかという部分も含め(携帯電話やアギトのお面が画面に出てくることで、映画は明らかに現代のお話)、映画の世界観を決めるというのは塩梅の難しいことですね。
まあ、私がここで四の五の言ってもはじまらないので、ぜひ劇場でご覧になって下さい。原作のニュアンスを非常に上手く再現し、かつプラスアルファの新解釈で泣かせてくれます。東京ではシネスイッチ銀座、他全国の映画館でロードショウ中です。詳しくはこちらをどうぞ。● なんか最近ニュースを見るのが辛いです。なぜって子どもを巻き込んだ事件が多いから。実は4月に3人目の子どもが誕生しまして、だからというわけでもないんですが、子どもが関わった事件の報道を見ると胸が痛みます。それぞれの事件を関連づけるつもりもありませんが、抑圧された人間の攻撃性が弱者に向けられるのは許し難いです。起きてしまった事件は仕方ないけれど、捜査中の事件に関しては子どもが無事であることを祈らずにはいられません。
● とりとめもなく書いてしまいますが、私は最近の不景気というものを額面通りには捉えていません。最近、車で首都高を走っていて、新しい高層ビルが次々と建てられているのに目を惹かれます。六本木のある事務所の窓から見た東京の姿は、少し前に自分が見たものとはまったく違うものでした。まさかバブルのときに計画されたものが今頃完成しているわけでもないでしょう。不景気、不景気といいながら、高層ビルを建てるお金はどこかの誰かがしっかり持っている──。実際新聞やテレビのニュースでは騒がれているけれど、それにしては一部のいわゆる負け組の企業を除いて、当の経営者たちや政治家たちに、本当に慌てている気配も感じられません。
考えるに、これは不景気ではなくて貧富の差がどんどん激しくなっているのではないかと思います。持てる人のところにはどんどん富が集中し、庶民……という言葉もどうかと思うけれど、中流以下の人間からは金が吸い上げられていく。煙草や発泡酒といった低所得者向けの消費財ばかりが増税されるのにも胡散臭さを感じます。強いもの、既得権益を持つものばかりが肥え太り、低所得者などの弱者は不景気という言葉に誤魔化されて犠牲を強いられる。あまりいうとひがみっぽくなりますが(笑)、強者が弱者を虐げる社会の縮図が私たちの身近なところに現れてくるような気がしてなりません。あくまでも連想としてですが、そんなことを感じています。
05.13 TEXHNOLYZE![]()
昨年も4月は一度も更新していなくて、何でだろうと考えたら、あのチームがあんまり弱いのでめっちゃブルーになっていたのを思い出し、なんだ今年も同じじゃないかと思う今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
告知するタイミングをすっかり逸してしまったのですが、フジテレビにて4月16日より毎週水曜深夜(というか木曜未明)27:28から放映中のアニメ『TEXHNOLYZE』にシナリオライターとして参加しています。
絶望と暴力が蔓延する捨てられた街、流9洲(ルクス)。
生きるために賭けボクシングで命を削る少年、櫟士。
近い未来を見てしまう少女、蘭。
「街の声」を聞けるオルガノの長、大西京呉。
この地に野望を秘め、降り立つ男、吉井。オルガノに武力統治された流9洲だが
労働者階級の武装集団、カリスマ木俣率いる救民連合。
自由を謳歌する若者の愚連隊、ラカン。そして街から袂を分かち、独自の生活圏を築く、ガベ。
ささいな勢力争いはありつつも
微妙なバランスでなりたっているのはそれぞれの
役割を街が必要としているからだ。テクノライズに不可欠な人体を接続する希少物質。
捨てられた街の唯一の存在意義、ラフィア。
街の象徴であるオベリスクは静かに
その喧騒を眺めてる。(公式サイト ■NOTEより)
非常にスタイリッシュで先鋭的な作品であり、小中千昭さんの脚本による第1話は極端にセリフが少ないこともあってアニメファンの間にセンセーションを巻き起こしたようです。私は途中参加だったのですが、小中さん、吉田伸さん、高木登さんによって書かれたシナリオを読み、その作品世界に魅了されました。すでに4話分を放送し、14日は第5話の放送となりますが、今からでも遅くない、損はさせませんのでのでぜひご覧になって下さい。設定などは公式サイトに詳しい紹介がありますので、これからご覧になる方は参考にされるとよいかもしれません。ちなみに私の担当話はかなり後半になります(全22話の予定です)。
ちなみに、舞台となる流9洲の街を仕切る組織・オルガノの若頭・大西京呉の声を演じるのは『忍者戦隊カクレンジャー』サイゾウ役の土田大さん。そして、流9洲に降りてきた男・吉井一穂の声を演じている井之上隆史さんは、『超光戦士シャンゼリオン』の準レギュラー・あの愉快な誘拐犯の兄貴だったりします。あまりにもイメージが違うので気がついたときはちょっと驚きました。
それと、長々と宣伝していた(放置していたともいう(^^;))『ASTRO BOY 鉄腕アトム』私の担当話は6月第一週あたりになりそうです。正式に発表されたらまた告知しますのでよろしく。それにしても今週のアトラス編は超燃えだったなぁ……。私の周囲には特撮ファンが多くて、見ていないという不貞の輩もいるのですが(笑)、見なきゃ損です。長谷川脚本、泣かせますぜ。