01.05 I want you！
タイトルに深いイミはありません。ただ、ポーズが米軍のスカウトポスターみたいだなーと思っただけで。
久しぶりにこのキャラクターを引っ張り出してきて、なんか無性に懐かしくなり「セーラーファイト！」のビデオを観てしまいました。６、７年前の自分の芝居というのはなかなか面白くて見ていて飽きませんな(^^;)。ちなみに下のがスーツのケンちゃん。ここを見て下さっている方のほとんどには今さらという感じだと思いますが……。
画像とはまったく関係なく、プロ野球の話をさせて下さい。このオフを賑わせた二人のＦＡ選手のうち、松井については以前ここでも触れましたが、中村紀洋選手のことを書いていなかったと思います。
結果として近鉄バファローズに残留ということになりましたが、私は中村のＦＡ直後から、希望的観測として近鉄残留説を唱えていました。
私は野球好きですが、プレーを見る目は巷の野球通のみなさんほど肥えていないので、彼がメジャーで通用するかどうか、確かなことは言えません。しかし、日本で首位打者を獲る選手はメジャーでも首位打者を獲るし、.250の選手は向こうでも.250打つという私の持論に当てはめて、中村はメジャーに行ってもホームランの30本ぐらいは打つだろうと思っていました。しかし、それでも中村がメジャーでなく、ましてや阪神タイガースでもなく近鉄を選ぶだろうという私の予想は、中村が自分が育った近鉄というチームとパシフィック・リーグをこよなく愛しているのではないかという、妄想に近い憶測に基づくものだったのです。
「中村が近鉄やパ・リーグを愛しているというのなら、なぜＦＡ宣言などするのだ？ おとなしくチームに残っていればいいじゃないか」と思う方もいるでしょう。そりゃあ、そうです。
しかし、それでも中村がＦＡ宣言する意味はあるのです。人気の面でセ・リーグに水を空けられ凋落の一途をたどるパ・リーグにあって、中村は数少ないスター選手の一人です。その彼がＦＡ資格を得ながら宣言しなければ、ますますファンの話題はセ・リーグに独占されてしまう。愛するチームやリーグを離れ移籍する気はないけれど、話題を集めるために敢えて中村はＦＡ宣言したのではないか？ 私はそんな妄想にとらわれていました。阪神の星野監督が自分を欲しいと言ってくれている。星野監督に会った中村は、二人きりにしてくれと人払いをし、自分の本当の気持ちを伝えるのです。星野曰く「よしわかった。お前がパ・リーグのためにそこまでやるというのなら、その狂言、この男星野も一枚噛んでやろうじゃないか！」──というような、誰も知らない男と男の会話がなされたのではないか……という妄想は、実は星野はパ・リーグが大嫌いという話を聞いて吹き飛んでしまったりしたのですが(笑)、それでも中村がいの一番にジャイアンツを蹴ったときなどは「それでこそ中村！」と快哉を叫んだものです。
バファローズに残留した中村の本心は判りません。ただ単に、近鉄が一番条件が良かったからかも知れません。しかし、彼が数少ない全国区のスター選手としてパ・リーグに残ったということは事実です。私は強制される愛国心やら組織への忠誠心などは大嫌いですが、自分を育ててくれた環境や同胞に対する義侠心には感動します。ジャイアンツとタイガースとＮＹメッツを蹴ってパ・リーグの近鉄バファローズに残留した中村紀洋という選手を、私は来年も熱く応援し続けたいと思うのです。
01.02 上を向いて
