11.23 yellow submarine

 もういたるところで大評判のコナミの食玩・サンダーバード4号。
 いまどきはプラモといえばガンダムで、そうはいっても上戸彩が嬉しそうにガンプラ作るCMは違和感バリバリだったりするけれど、自分のプラモ遍歴を振り返ってみると、その始まりは今井のサンダーバードであり、50円のシリーズなんか、同じ商品をいったい何度作ったことか。そういう世代にはこのサイズ、たまんないよね。そういえば、昔プラモ屋のオヤジさんに聞いたんだけど、ガンダムの一番最初のプラモデル、1/144のRX-78が発売されたときに、バンダイ社内で意見が割れて、その対抗馬であったのが今井から金型を譲り受けた復刻版のサンダーバードだったとか。プラモデルの歴史を語る逸話ですな。

 これ、メチャメチャ良く出来てるんですが、ひとつだけ気になるのがこのパイロット。(ピン甘ご容赦m(_ _)m)服装がどう見ても国際救助隊のユニフォームじゃ無いんですけど。帽子も被ってないし。これ、本当にゴードン?

 なんつって、今時のマニア向け商品がそんなぬるいわけもなかろうと調べてみたら……やっぱりありましたね、こういうコスチュームでゴードンが4号に乗り込むエピソードが! というか、敢えてこっちを選ぶあたりが今時のアイテムっつーことなんでしょうか?(^^;)

前回ここでチラッと(大々的に?(笑))書いた「ニュータイプ」のおまけDVDの件、
作品の出資元のエーベックスからその後連絡がありました。お騒がせしました。
しっかし「009」の打ち上げに行ったらいきなり「古怒田さんNTのDVDのことで怒ってるんだって?」と
言われてしまっていやはや。怒ってた訳じゃないんですってば。>T島さん(^^;)


11.14 5th Anniversary

 早いもので今日でコヌラボも5年目に突入。何かといろいろある(笑)ネットの世界で曲がりなりにも今日までやってこれたのもひとえにアクセスしてくださるみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。
 今日の画像は「サイボーグ009 DVD BATTLE ALIVE limited edition」のオマケでついているフランソワーズ姐さんアクションフィギュア。赤い戦闘服で一般発売されているフィギュアのリミテッドカラーヴァージョンです。これ可動がすごくて、肘、膝の二重関節にも感心するんだけど、マフラーさえ2軸で回転するという凝りよう。顔がもうちょっとイケてれば完璧!


↑clickするとオフィシャルページに飛びます。

 そんでもって、現在店頭に並んでいる角川書店『ニュータイプ』12月号付録のDVDに、私が脚本を担当した『サイボーグ009』第4話「死闘の果てに」が、なんと丸ごと収録されています。月刊誌の付録にDVDが付いていて、そこにテレビアニメがワンエピソード丸ごと入ってるって、すごくない? そういう時代なのね……。
 しかし、なぜ今になって第4話なのかと思いませんか? 全51話からどうしてこのエピソードが? 誌面を見てみると「序盤の最高傑作」とか書いてあったりして、非常に高く評価していただいているようです。いや、この回は演出や作画が素晴らしかったし、そもそもシナリオ自体、監督やプロデューサー、他のライターのみなさんと会議を重ねた結果出来上がったものなので(しかもめちゃめちゃ難航しました(^^;))まちがっても自分の手柄などとは思えないんですがね。でもほら、こんなこと書いてあると、ちょっと嬉しかったりするわけですよ(笑)。

 なぜ4話なのか? 今月号のDVDの内容を見た方は疑問に思うかもしれない。しかぁし! サイボーグ009「死闘の果てに」を1回でも見れば、すべての疑問は氷解することであろう。傑作なのだ。サイボーグ009たちの哀しみのすべてがここにあるのである。いや、これ以上は語るまい。とにかく見てほしい。(オフィシャルページの紹介文)

 で、どうでもいいんですけど、この件に関して角川さんからもアニメの制作筋からもまったく聞かされていなかったんですけど、そういうものなのかしらん?(^^;)



11.02 CHALLENGE

 赤坂TBS前に出現したウルトラマン! 
 今年の誕生日に、モッターくんがプレゼントしてくれた『ウルトラの星計画 初代ウルトラマン Cタイプ』を使ってます。変身サイボーグみたいな素体に限りなく撮影用スーツに近いガワを被せたフィギュアで、まさにウルトラマンの決定版といっていいでしょう。思えばバンダイとしてはかのリアルホビーシリーズからの宿願をようやく果たしたといった商品なんでしょうね。カラータイマーのギミックなんかリスペクトっぽいし。当時リアルホビーを買ってはみたものの完成させられなかった身としては感慨深いモノがあります。あれから何年経ったんだろう……。
 問題はやっぱり価格かなぁ。ティガも欲しいんだけど手が出ないし、後続の商品化が進まないのもその辺に一因があるんでしょうね。モッターくん、すまんね。まぁ、オモチャマスターのキミのことだから定価で買っちゃいないとは思うけど(笑)。


バンダイ『ウルトラの星計画 初代ウルトラマン Cタイプ』
定価12.800円

 画像はウルトラマンなんだけど、今日の本題は野球の話。昨日今日の急展開を見ていたら、やっぱり黙っちゃいられません(笑)。おおむね朝日新聞の西村欣也さんと同じになっちゃうんだけど。

 今年の日本シリーズを見ていて感じたのは、やっぱりもうパ・リーグ、ダメなんじゃないかということ。今年だけじゃありません。去年の近鉄VSヤクルトを見ていても、力の差は歴然。
 今年に関していえば、西武の選手起用に関して堤オーナーの横やりが入ったために選手がやる気をなくしていたとかいわれていますが、そんな根っこの浅い問題じゃありません。要するに、逆指名ドラフトとFAのせいで人気のないパ・リーグから実力選手(特にピッチャー)が去り、リーグのレベル自体が下がっていることの証左でしょう。本来私は12球団、2リーグという現在の体制死守が持論なのですが、こうもレベルの差がはっきりしてしまうと、1リーグ化もやむを得ないかなという気にもなってきます。コトはパ・リーグの問題だけじゃありません。一流選手のメジャーへの流出、野球人気の凋落によってアマチュアの人材が枯渇することによって、プロ野球全体のレベル低下が深刻な問題になりつつあります。

 そんなプロ野球危急存亡のときに、自分のとこだけ良い選手を集めていい気になってるジャイアンツというチームはどーよ? と、去年までは思っていたんですが、今年になってちょっと見方が変わりました。朝日の西村さんも書いていましたが、私も原新監督のキャッチフレーズ『ジャイアンツ愛』を初めて聞いたときは失笑した口です。しかし、シーズンが終わった今、その言葉にはなかなか深い含蓄があったんだなぁと思わざるを得ません。前監督の長嶋サンは選手の好き嫌いが激しく、補強せんでもいいポジションに無用の人材を登用したりして、選手を腐らせるのが得意な人でした。今思えば、長嶋サンという人は巨大戦力を保有するジャイアンツというチームに課せられたハンディだったんだなぁと(笑)。原監督にも当然選手の好き嫌いはあるでしょう。しかし(傍目で見る限りにおいては)個人的な感情を超越し、適材適所、できる限り多くの選手がそれぞれの力を発揮できる働き場所を与えることに腐心しているように見えます。それこそが彼のいう『愛』なのでしょう。原自身がジャイアンツを愛するが故に、個人としてではなく、あくまでもジャイアンツの戦力として、個々の選手を愛する。他球団の選手を物色するのではなく、あくまで現有戦力の底上げで戦力アップを図る。
 これは、私が理想とするチームの姿に非常に近いです。プロ野球の監督の最大の仕事は、いかに個々の選手に気持ちよく野球をやらせるか、そのための人事であるというのが私の持論なのですが、まさにそれを具現化していると言えましょう。もともと豊富な戦力を持つジャイアンツにこれをやられたら、他のチームが敵うはずありません。さすが原、東海大の監督として名を馳せた父の背中をよく見ていたということでしょう。

 さて、松井さんです。
 私はジャイアンツ憎しの思いから(笑)、松井さんはとっととFA宣言してメジャーに挑戦すべきだと思っていました。もともと阪神ファンだったという松井さんのプロ入り後の言動を見ていても、それはあながち有り得ないことではないと思えました。彼はジャイアンツの選手には珍しく、権威とか伝統などというものに感心がなく、自分の技術への真摯な探求心のみで成長してきた男です。
 長嶋は左のホームランバッターである松井さんにかつてのライバル・王貞治の幻影を見て、自分を投影するための右の強打者を獲得することに躍起になり、落合、広沢、江藤、石井、清原らをかき集めました。入団3年目頃には十分な実績をあげていた松井さんにいつまでたっても4番打者を任せず、そういう仕打ちに対して松井さんもどんどんクールになっていったものです。
 しかし、チーム愛にあふれる今年の原体制にあって、もしかしたら松井さんもやっと自分の居場所を得たのではないかとちょっと心配していました(^^;)。松井さんの積年の恨みを溶かしてしまうほど、今年のジャイアンツはいいチームでした。けれど、それは杞憂だったようです。もし、清原も江藤も高橋もいなければ、松井さんはジャイアンツに残ったかもしれません。原は今年FAの大物や新外国人を獲得せず、現有戦力で戦いましたが、それももう遅かったようです。ドラフト抽選で入団した本当の意味での生え抜きである自分がいなくても十分強いジャイアンツに、もはや未練はないのでしょう。松井さんはそういう価値観を持った男だと、私は思っています。だからこそ、私は松井秀喜という選手が大好きだったのです。
 イチローと新庄の活躍によって、日本で首位打者を獲る選手はメジャーでも首位打者を獲るし、日本で.250の選手はメジャーでも.250打つということが証明されています(田口はいまのところダメだけど(^^;))。松井さんにもメジャーでホームラン王になれる可能性はある。そう信じて応援したいです。

 えっ、横浜?
 森がチームをガタガタにしちゃったから、若手が育つまで多少の応急処置は必要でしょうね。でもだからって、大枚はたいてパ・リーグのピッチャー獲ってもセじゃ通用しないといってるんだが……。古木の後を打ってもらうために、ペタジーニにはぜひ来て欲しいけど。あと、ドラフト候補の身辺調査はちゃんとやっておきましょうね(^^;)(^^;)(^^;)。