08.28 novels

 もうすっかりお馴染みなので今さらという感じは拭えませんが、オークラ出版から発売中のウルトラオリジナル小説。川上英幸さんの「ティガ・白狐の森」と長谷川圭一さんの「ダイナ・平和の星・ジ・アザー」です。最近都心に出る機会がなく、うちの近所ではなかなか売っていなかったのですが、やっと手に入れました。従って、これから読むところ(^^;)。もちろん私にとってライターの先輩であるご両人の作品ですから、その意味でもお勧めですが、長谷川さんの巻末コメントにあるように、この2作が売れれば他のウルトラライター陣による小説版の実現もあるということなので、諸先輩が一通り出揃って、川上さんや長谷川さんなんか2冊目が出た頃に、あわよくば私も……なんていう妄想を現実に近づけるためにも、ぜひご購入をお勧めします(笑)。各1200円です。

今日の野球話(笑)

 至福。

 というよりかは、ようやく開幕以来の鬱憤を晴らしたというか、溜飲を下げた対G戦3タテでした。今にして思えば、今年のベイスターズは来季以降の黄金時代への過渡期にあったのですね。満塁のチャンスにデッドボールをぶつけられ、野球界では大先輩にあたる西山を怒鳴りつけた相川の、谷繁に勝るとも劣らない向こうっ気の強さが、気の優しい横浜のチームカラーの中にあって実に頼もしく思えました。
 このところ、バファローズの中村紀洋選手にスポットが当たることが多いですね。ホームランを狙わないことで打線の繋がりを実現しているマシンガン打線のファンとしては、一発狙いで振り回す選手を軽視していたんですが、中村が決してそれだけの選手ではないということがよく分かりました。たった一人の打者にこれだけのドラマがあるというのに、それが18人も集まって試合をするのに、なにも起こらないわけがない。横浜が5連勝しているからいうわけではないけれど、ボールパークに神が宿るのもむべなるかな、です。


08.25 stamp seat

 イレギュラーな仕事に没頭していて、一週間ぶりの更新になってしまいました。ずうっとヤモリの画像を掲げたままだったので、こういうのが苦手な方は、もうコヌラボを覗くのが嫌になっちゃったかもしれませんね(^^;)。すみません。
 さて、今日の画像は切手シートです。こういう柄なので、えらくパチモンくさいですが、日本郵便発行のれっきとした本物。はがきに貼ればちゃんと届きます。知っている人は知っていると思いますが、日本における20世紀を記念するような人物、出来事をデザインした切手シートのシリーズが発売されていたんですね。この8月23日に発売された1964年〜1971年のもので、すでに第13集になります。発売されていることをまったく知らず、先日郵便局でポスターを見かけて仰天しました。いやあ、ついにウルトラマンやバルタン星人が切手になる時代が来たんですねえ。感慨深いです。1990年代後半のヴァージョンにはぜひティガ、ダイナ、ガイアを……って、それは難しいかな(^^;)。このシートには私の大好きな大阪万博の太陽の塔も入っていて、まあ、私が幼少期を送った時代のグラフィティですから当然といえば当然なのだけど、ツボにハマリまくりです。ちなみに6月に発売された第11集にはゴジラの切手も入っています。郵便局に行けばまだ手にはいると思うので、世代人はぜひ。難点といえば、このシートが1枚740円もするので、もったいなくて使う気になれない、というところでしょうか(^^;)。


ほら、やっぱりこれがJapanese Beauty

今日の野球話(笑)

 奥さん奥さん、先日の24時間テレビナイター「巨人×中日」、ご覧になりました? あんな醜悪な見せ物、そうめったにあるものじゃありませんことよ。
 なんの話かというと、この中継、例のチャリティーにかこつけて、体の不自由なジャイアンツファンの少年を連れてきて松井選手に会わせ、どうやら「キミのために今日の試合でホームランを打つ」とかなんとか約束させたらしいのです(その部分は見ていないのですが)。で、私が見た松井の最終打席、「松井は少年の夢を叶えることができるのでしょうか」とかなんとかいって、球場の特別席で「まついー、うてー」と応援する少年の姿と、中継画面をカットバックするという、とんでもなく押しつけがましい「感動シーン」を仕掛けたわけです。松井はあっけなく三振し、少年は可哀相だけど、テレビ局の思惑通り松井がホームランを打つよりなんぼかマシだ、正義は守られた、と私は溜飲を下げたのですが、それにしてもこの企画の愚劣さには、見ていて虫酸が走りました。これ、松井の打席が回ってくる度に、毎回やってたのかなぁ。松井も可哀相です。野球というスポーツを一体何だと思っているんだ、日テレ!


08.18 a gecko

 私のPCデスクの正面には我が家の裏側に面した窓があります。夜中にMacをいじっていたら、モニタの向こう側に何か白いものがちらちらと動いているのが見えて目を上げると、窓ガラスにヤモリが張り付いていました。珍しいので慌ててデジカメに収めたのが上の画像です。撮影している私の姿もうっすら写っていますね。
 なにぶん爬虫類ですから、結構不気味なのですが、この生物をヤモリと名付けた昔の人は偉いと思います。「家守」、または「守宮」と書いて、これは家を守るものという意味なのですね。だから、夜中にこの気味の悪い生き物に遭遇しても、なんとなく気分がいい。人間の生活圏に侵入してくる気味の悪い生き物を、家を守るものだという定義付けをして共存しようとするポジティブな発想が素晴らしいです。昆虫にしても小動物にしても、害さえなければ積極的に受け入れようという鷹揚さが、昔の日本人にはあったようで、そういうの、とても良いと思うのです。といっても子どもの頃、父の実家の風呂場で手の平ほどもある大きな蜘蛛に遭遇したときは悲鳴を上げたものですが──。

 まったく話は違いますが、気がつかないうちにこんなものが発売されていたんですね。グリコの変身ヒーロースナック。何を血迷ったか(失礼)「ゴレンジャー」「キカイダー」「バロム・1」など70年代の東映ヒーローをフィーチャーしていて、コレクションカードはすでに第2弾に突入しています。このカードが2枚付いているというのはお得感があっていいですね。どうして今までなかったのかな(あったのか?)。カードの袋を開けたら、バロム・1と私の大好きなキノコルゲのカードが入っていてゴキゲンでした。ドルゲ魔人はデザイン・造型が素晴らしいですね。ラッキーカードが出たらアルバムがもらえるというのも、往年のライダースナックと同じで、正統派です。テレビマガジンなどで啓蒙活動が行われているとはいえ、これを子どもが買って喜んでいるのかどうか大いに疑問ですが(^^;)、私たち世代人にとっては非常にマニア心をくすぐる商品です。そうそう、中身のコーンチップもなかなかイケました。お夜食などにぜひ。


08.15 バルゴン

 虹もいいけど画像になんの細工もしなかったのは能がなかったな、というわけで、今日はバルゴンのCGを作ってみました。メーカー名忘れちゃったんですけど、例の組立式のソフビ。異様に出来が良くて、これで舌さえ伸びれば完璧です。
 昨日は家族と一緒に映画『ジュブナイル』を見てきました。ビジュアルもストーリーも良くて、非常に私好みの映画でした。特に特撮は、もうハリウッドの作品と比べてもまったく引けをとらない出来で、先日試写で見た『さくや妖怪伝』といい、日本の特撮技術は成熟期に入った、そんな感じがします。そして、今のこの活況を支えているのが自分と同じ世代のクリエイターだと思うと、自分はその中でこれから何をしていけばいいのかということを、真剣に考えなければならない、そう感じる映画でもありました。

 今日は終戦記念日ですね。終戦記念日という言い方は、別に構わないんだけど、どちらかというと“敗戦記念日”という方が、潔くて好き。というか、終戦記念日って、未練がましいというかなんというか。国を挙げて未練がましいというのは、国民として恥ずかしいことです。

 昨日も非常に心が痛む10代の殺人事件がありましたね。ここで、野球がらみで書いていたことは冗談だったんですが、こうして絶え間なく繰り返されるといたたまれません。
 こういう事件があったとき、その報道を見ていて思うところはいろいろとあるのですが、気になることのひとつに、事件を起こした少年を、何か特殊なタイプとして扱おうとする報道姿勢というものがあります。NHKのニュースでも、犯人の身の回りの人からコメントを採っていましたが、例によって「そんなことをする子どもには見えなかった」という意見が大勢を占めます。「そんなことをする子」って、どんなこなんでしょう。普通の子どもは人を殺したりはしない、そういう安心感が欲しいのは解るけれども……。
 以前、バスをジャックし乗っていた女性を殺した高校生が、精神病院に通っていたということが報道されました。マスコミの報道姿勢に「彼は精神病だったんだ、普通じゃなかったんだ」と思うことで、自分たちと犯人の少年との間に線引きをして、安心しようとする気配を感じました。異常な犯罪を犯すのは彼らが異常だからであって、正常である自分には関係ない、多くの人はそう思っているようで、マスコミにはそれに迎合するような姿勢が垣間見えます。でも、私から見れば、彼らはごく普通の少年であって、そこに人を殺すだけの動機があった。それは、われわれから見れば人を殺すほどの動機ではないかもしれないけれど、本人にとって十分なものであれば、事件は起きる。それを理解するだけの想像力を社会が持たなければ、彼らは異常だったという結論で片づけられてしまう。これは根拠のある差別だと思うのです。
 これが顕著なのがオウムで、オウムのメンバーはテロを行った、だから、オウムはお断り、信者の子どもは小学校への入学も認めない。これは、自分たちと“彼ら”との間に一本の線を引いて、はっきりと差別する行為です。理解しようとはしない。オウムであるという事実だけで十分であって、そこから先には議論を挟む余地はないという姿勢です。凶悪なテロ集団だからという大義名分があるにせよ、それがこれだけ多くの自治体で行われ、社会的にも評価されている(ように見える)というのは気持ちが悪い。
 ドラマでは、よく理由なき殺人を行う犯人像が描かれます。しかし、その多くは「理由なき殺人の理由」を探ることで、そういう犯人もまた人間である、という部分でドラマを成立させています。人間がやることである以上、事故でなく故意の行為であれば、そこには必ず何らかの動機が存在するハズだと、私は思います。怖いのは、彼らは自分たちとは異質のものであると結論づけてしまうことであり、それは相手が犯罪者でなければ、ただの差別やいじめという形になります。根拠のある差別が幅を利かせる世の中の一方には、根拠のない差別が必ず生まれると私は思います。価値観が多様化を極める今、自分とは違う価値観を持った人間を認める想像力が不可欠です。それは例えば日本で生活している外国人に対しても言えることです。何を考えているか解らないから、自分たちとは違う言葉をしゃべるから……そういう理由で、他者を排斥するような習慣が、テレビを通じてこれから大人になる子どもたちの間に広がらなければいいのだけれど、と思います。


08.14 すごい科学で

『宇宙船』が誇る2大TVチャンピオンタイトルホルダーの一人、悪役怪人・怪獣王こと漫画家の長谷川裕一先生の名著『すごい科学で守ります!』の続編が発売されました。その名も『もっとすごい科学で守ります!』(笑)。東映特撮ヒーローの設定を力業で考証し、その作品世界をリンクしてしまうという、特撮ファンならだれでもやったことがある遊びなんだけど、ここまで徹底的にやって、しかもそれが読み物として大変面白いです。内容については、ここで書いてしまうとネタ晴らしになってしまうから触れませんが、なるほど!と膝を打つことしばしばです。とくに、仮面ライダー(&石森章太郎原作作品)に関しては、この本に書かれている設定を下敷きにしたストーリーを、ぜひ映像で見てみたい。燃えまくり必至です。東映ヒーローファンの方はぜひご一読を。NHK出版より1300円にて発売中です。あと、これを読んでいると戦隊ロボの玩具が無性に欲しくなって困るんだよなぁ(^^;)。

 以下、例によってプロ野球の愚痴ですので、興味のない方は読まないで下さい(^^;)。 

 横浜ベイスターズがあまりに弱いものだから、私のお気に入りの横浜ファンのサイトがいずれも不調で──という話をこのあいだ書きましたが、どうやらそれはハマファンのサイトだけに限らなかったようです。web上のカープファンやタイガースファンなど、非ジャイアンツファン系サイトの面白いところが次々と更新停止を宣言したり、不調に陥っています。プロ野球の通が集まる掲示板も閑古鳥が鳴いてしまっているし。だいたい、ジャイアンツファンのサイトで読ませる内容を持ったところというのを私は知りませんから、はっきり言ってインターネット上のプロ野球関連サイトはほぼ全滅という有様です。
 それほど今年のペナントレースは面白くありません。ジャイアンツが独走しているセ・リーグはもちろん、パシフィックも惨憺たるものです。スター選手が次々とセ・リーグに移籍してしまったことと、スパイ疑惑をきちんと晴らさないままにホークスが優勝してしまったことが、パ・リーグを安っぽくしてしまったと思います。
 別にジャイアンツが独走しているから野球が面白くないのだというつもりはありません。いや、確かに不愉快であるのは事実なんですが、その大きな理由は、今年のジャイアンツが寄せ集めの戦力でありながら、圧倒的に強いということなんです。昨年までも金に飽かせた巨大戦力を誇っていたジャイアンツでしたが、監督の迷采配もあって思うように勝てず、やっぱり世の中金だけじゃないよな、と思わせてくれました。しかし、補強に補強を重ね、とうとうジャイアンツはどう転んでも負けないとんでもないチームになってしまいました。先日の広島戦の16-1の試合なんて、弱いものをいたぶるような戦いぶりで、もう見るに耐えませんでした。
 私は別にプロ野球に共産主義を導入しろと言っているのではないのです。営業努力は必要で、パ・リーグのいくつかの球団にはどうしてもっとまじめに球団経営をしないのだろうと憤ることもあります。しかし、それにも限度というものがあります。各チームの四番やエースをかき集めれば、そりゃ負けませんよ。逆に引き抜かれたチームは弱くなるわけだし。そんなものを企業努力だと思いたくありません。一方で、横浜はファームチームの地域密着型独立経営を打ち出し、トレードに頼らない育成型チームを作るという企業努力を方針として打ち出しています。その成果として、現在新人で首位打者を獲ろうかという金城など、有望な若手選手が育ってきています。しかし、そんな地道な努力も金権チームの前には無惨に踏みにじられます。そういうことが、今年のプロ野球のつまらなさを生んでいるのだと思います。子どもたちが見るスポーツでそういうことが、恥じることなく行われているというのは悲しむべきことです。ジャイアンツのみ栄えてプロ野球はこのまま滅びてしまうのでしょうか。まったく神も仏もあったものじゃない。もし神様がいるのなら、今年のセ・リーグペナントレースにもう一波乱を。そして、ONによる日本シリーズという悪夢だけはご勘弁を。


08.13 A Rainbow

  昨日はweb友達のさいとーさん、MAXさんと新宿でお会いしてきました。3人で、ちょっとした悪巧みをしています。都心は午後からぱらぱらと雨が降り始め、今日の画像はそこで見かけた虹。「あの辺にバルゴンがいそうですね」とおっしゃったMAXさんは、さすが怪獣者ですね。今日の会合の成果は、そのうちweb上でお目にかけられると思います。

 一昨日は、以前この網頁でもご紹介し、相互リンクもしているJunさん+石田陽子のユニット“J.e.t.”のライブに行って来ました。今回のライブではさらにもう一人、私のアニメシンガーコンテスト仲間で、グランプリを受賞しレスキューシリーズの挿入歌や、『大草原の小さな天使ブッシュベイビー』の主題歌『APOLLO』などで知られる澤崎靖英くんが、ヴァイオリニストとして参加、面白いセッションを聴かせてくれました。今年でちょうど10年目になるコンテストの参加者が、こうしていっしょにライブをやって、私もそれを聴衆として聴きに行けるというのは、すごく嬉しいことです。9月10日には次のライブがあるということなので、みなさんもぜひ行ってみて下さい。聴いて損なし、です。

 大洋ホエールズの唯一の優勝&日本一の立て役者であり、監督も務め、OB会の会長も務めていらした秋山登さんが11日、ガンのため亡くなられました。私は秋山さんの現役時代はもちろん知りませんが、ファンにとってはホエールズの栄光を象徴するような方だっただけに、寂しさを感じます。解説者としても、温厚な話しぶりで親しみがありました。喪章をつけて試合に臨んだベイスターズ、降雨コールドとはいえ、勝てて良かったね。願わくば、現横浜のエースとして、川村には秋山さんに捧げるに恥じないピリッとした投球をして欲しかったけれど。謹んでご冥福をお祈りします。

秋山登(あきやまのぼる)●岡山東商高から明大に進み、東京六大学リーグで通算33勝を挙げて、1956年に大洋に入団。アンダースロー投法でいきなり25勝して新人王。60年には21勝を挙げて、前年、最下位だった大洋の初優勝の原動力となって最優秀選手に選ばれた。捕手の土井淳氏とのコンビは「黄金のバッテリー」と呼ばれた。享年66歳。


08.10 今日が何日だと思ってるんだ

 心優しいビジターのみなさまは、「ああ、今日もベイスターズが負けてコヌタは落ち込んでいて、それで更新も滞っているんだなぁ」とお考えになったかもしれません。もちろんその通りです(笑)。その話はまた後ほど、って、読みたくないかしらん(^^;)。

 とりあえず、今日の画像は先日のウルトラマンフェスティバルで購入した“Yellow Eyes”ブランドの名刺ケース。アルミニウム製でとても軽く、繊細なカットがお洒落です。蓋に穿たれた三つの四角い穴がバルタン星人のハサミを連想させたりして、さりげなくウルトラ心をくすぐり……ませんか? 惜しむらくは華奢すぎて、フリーライターの過酷な使用に耐えられそうもないこと。カバンの中でペシャンコになってしまいそうで、持ち歩くのを躊躇しています。

 さてお待たせ、誰も待っていないベイスタ話です。今日ジャイアンツに勝って、ようやく8月に入っての一勝目を挙げました。まったく情けないったらありゃしない。もし今日負けたら、

権藤休養、

カモン!近藤昭仁 代理監督就任で、
目指せロッテの記録を塗り替える19連敗!

 なんていうビッグジョークを飛ばそうと思っていたんですが、中途半端なところで連敗が止まってしまいました。とはいうものの、このところ投手陣ではただ一人安定している三浦の奮闘+ジャイアンツがローテの谷間で西山先発という、勝って当たり前の試合。明日のジャイは工藤が先発だし、まだまだつらい日々は続きそうです。おかげで、私が普段愛読しているこことかこことか、卓越した横浜系テキストサイトがいずれも更新不調で、まったくもってつまらないったらありゃしない。虚偽スポのオオツカさんも書いてるけど、われわれ横浜ファンはいつからこんなに打たれ弱くなってしまったのかと思います。もちろん優勝を経験し、現在の主力選手への期待感が大きいからとは思いますが、以前は負けてもそれなりに楽しめたのだけどなぁ……。
 そんなわけで、今後は負けてもめげそうになる心と夏バテした躯にカツを入れて更新しようと思いますので、よろしくお願いいたします。あ、でも、もし権藤さんを今年でクビにするのなら(しない方がいいと思うけど)森よりは近藤昭仁カムバック希望。いや、まじで。「次に監督をやるときは強いチームでやりたい」って言ってたし。


08.03 暑い夏の過ごし方


 my grab 青いってのが泣かせるでしょ(笑)

 今日もぼくらのジャイアンツのご機嫌なラスターが、青い帽子に海星のマークを刺繍した可哀相な野球チームをやっつけて、全国の共産主義者と元ビートルマニアと漫画家と漁協関係者と雑誌編集者と神奈川新聞読者たちのはかない夢をダスターシュートに葬り去り、持つべきものは既得権益というとっても素敵なこの国のたったひとつの真実を天下に知らしめてくれた。ああ、魂の迷える十代の犯罪がこれ以上増えないことを──。

 妄言失礼。もううんざりだよね、ごめんなさい。でも、それでも私は野球のかみさまを信じることをやめられません。

 暑い日が続きます。といっても、私の住んでいる関東だけの話かもしれませんが、天気予報は毎日のように35℃以上の、気象予報士たちの間では“灼熱日”と呼ばれる猛暑を告げています。たまたま仕事のない私は、お昼ごはんを食べてそれがこなれる午後2時頃になると、自分のグラブと軟式のボールを一個とタオルを持ち、湘南シーレックスの帽子を被って自転車に乗り、近所の小学校へと向かいます。夏休みの誰もいない小学校の校庭で、バックネットに向かってスローイングの練習をするんです。
 7月のはじめに、草野球のチームに入りました。平日の午前中に試合を行うリーグであることが、土日はなるべく家族と過ごしたい私には好都合でした。
 以前から野球をやりたくて仕方がなかった私は大ハリキリで試合に出たのですが、自分にひとつ、大きな弱点があることを知りました。それは、キャッチボールができないこと。いや、球を受けることは人並み以上にできるのです。問題は投げることです。学生の頃は普通に投げることができたのですが、10数年ぶりにキャッチボールをしてみたら、ボールが指に変な風にひっかかって、10メートル離れた相手のグラブに正確に届かない。手前でワンバウンドするか、すっぽ抜けて手の届かない頭上へ飛んでしまう。これでは野球どころではありません。そこで、試合のない8月の間(リーグ戦は9月に再開される)一人で投球練習をすることにしたのです。最近はどこが悪いか何となく分かってきて、ボールも狙ったところに行くようになってきました。

 バックネットに向かって黙々とボールを投げ続けます。誰も見ていないけど、ボールを追うときは常に全力疾走し、拾ったらまたすぐ投げる、その繰り返しです。ヘトヘトになったら途中で買ってきたスポーツドリンクを飲んで一息つき、また練習を再開します。といっても、合わせてせいぜい30分ぐらい。普段あまり使わない筋肉を使うせいで、30球ぐらい投げると腕が痛くなってくるので、その辺でやめて家に帰ってきます。びっしょりとかいた汗を拭き、Tシャツを新しいものに着替え、部屋に冷房を入れて涼んでいると、新しいシャツが肌に触れるさらっとした感覚や腕の筋肉の張りが心地よく、こういうことが暑い夏の楽しみ方なのだとしみじみ思います。


08.02 Twin-tail

 ツインテール群生地(アリゾナ州ツーソン郊外)

 

あーもー本当に頭にきた!

 一回の表、小宮山が投げたコーナーを突く際どい投球のどれか一つでもまともにストライクと判定されていれば、今日の試合は2-1でうちの勝ちじゃないか。終わってしまったことをいっても詮無いけれど、めったに四球を出さないことで有名な小宮山が二人続けて歩かせるなんて納得いかないし、どこに投げてもストライクといってもらえないから、仕方なく真ん中に投げた球をホームランされたとしてもどうして責められましょう。まあ、それ以前にチャンスにきちんとヒットを打てないうちの打線も情けないんですが……。ああ、まったく全世界のすべてのものを呪ってやりたい気分です。

 さ、もう愚痴はおしまい。気を取り直して怪獣の話でもしましょう。
 ツインテールのソフビは、現在のウルトラ怪獣シリーズになってから2回、リニューアルされています。一番最初のが、写真左の黒っぽくて大きいもの。出来は決して悪くないのですが、なぜか突然、写真右側のストンとしたプロポーションのものに変更されます。ボディ側面のトゲトゲにボリューム感がまったく無く、尻尾の鞭もなぜか後ろを向いている。もともと可動箇所の多いタイプの怪獣ではないけれど、ほとんどどこも可動しない、でくのぼーのようなソフビです。人気怪獣の商品としては、まったく不本意なものでした。これが黄緑色の成形色に変更されて長く店頭に並んでいたのですが、数年前にようやく写真中央の、比較的出来のいいものに改訂されました。実はこの真ん中のヴァージョンは、左側の初期版の製品をコピーしたらしく、型は同じで大きさだけが一回り小さくなっています。しかし、非常にセンスの良い配色で十分納得のいくものになりました。唯一の難点は、尻尾の鞭に妙な節があって、鞭というよりは昆虫の足か何かのように見えてしまうこと。ですが、ちゃんと別パーツになって可動するし、これは気に入っていました。今回の価格改定に伴うリニューアルでは、もっと暗い色調でカラーリングされるようですが、今までのカラーリングの方が断然美しいので、店頭の商品が入れ替わる前に買っておくことをお勧めします。

 前回のコラムで誤りがありました。村上春樹氏のキャッチフレーズ、“一に文体、二に足腰”と書きましたが、正確には“一に足腰、二に文体”でした。この違いは大きいよね。お詫びして訂正いたします。