06.30 ロボ

 メディコムトイのジャイアントロボ可動フィギュア。草間大作少年のフィギュア付き、電池内蔵で目を光らせることが出来ます。
 『ジャイアントロボ』という作品は私たちが子どもの頃には、夏休み子ども番組アワーの定番で、同じ話をもう幾度となく見ました。だからこのロボットのデザインも造形も見慣れてしまっているのですが、今見直してみると本当に完成度の高いキャラクターですね。あんまり詳しく書くと、『宇宙船』次号の「怪人進化論」拡大版・巨大ロボットスーツ大研究と被ってしまいそうなのでこのぐらいにして、とさりげなく宣伝。阿部きゅん、原稿頑張ってね>業務連絡

 一番上のCGを作りながら思ったんだけど、この、巨大ロボットとそれを見上げる少年という構図は、最近では件の傑作『アイアン・ジャイアント』や雨宮監督の新作『鉄甲機ミカヅキ』にも連なる普遍的なイメージ。『ミカヅキ』は、私もまだ完成したものを見ていないのですが、先日クラウドで拝見した予告編だけ見ても、非常にエキサイティングでした。新たな巨大ロボット神話の誕生に期待しようではありませんか。

 ちょっと話が逸れますが、この“ロボ”という言葉は不思議だと思いませんか? Robotという言葉の省略形なのだけど、すごく中途半端というか、和製英語的なキッチュさを感じます。でも、英語圏でもいうんだよね、Roboって。ロボ、ロボ、ロボ……と、口の中で繰り返していると、もともとの意味を失ってなんのことか分からなくなってきます。普段は少しもそんなことは思わないのだけれど。SFが日本に根付く初期に使われた言葉だから、そろそろなくなるかなと思っても、堂々現役だし。

 これまたなんの脈絡もなく、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」という小説を読みました。文庫で3巻もある長編なのだけど、3日で読めてしまった。現在の自分に鑑みるところが多くて有意義な読書でした。と、これは個人的備忘録(^^;)。 


06.27 KING JOE

 

 昨日はキャプチャー素材なんか使っちゃったので、早めにとっとと更新。今日のお題は先日紹介したウインダムに続く、マーミット製・桑田次郎マンガ版キングジョー。劇中に登場したキャラクターと比べるとずいぶんアレンジされていますが、マンガのキャラクターとしてこれはこれで非常に魅力的。
 合成写真の背景に使ったのは、本物の神戸港。しかも、一昨年の旅行のときに自分で撮影したものです。

 ほらね、ちゃんとマリンタワー(っていうのは横浜だっけ。神戸のはなんていうんだ?)もあります。こういうときに備えてこういう写真をちゃんと撮影している自分が愛おしいわ(笑)。

 比べてみようかと思ったけど、バンダイのソフビを探すのが面倒くさかったので今回はパス(^^;)。数年前に型が変わってリアルになりましたね。あれはあれでよくできていると思います。

 今回の選挙にそんなに期待しているという自覚はなかったのだけれど、一夜明けてみて、今までの状況がこれからもあまり変わっていかないことを予測させる結果に、思った以上に落胆している自分に気がつきました。世の中はもう少し私が望む方向に変わりつつあると思っていたのだけれど。なんか封切りを心待ちにしていた映画をいざ見てみたら、全然つまらなかったみたいな、そんな気持ち。そんなもんですか、この国は?
 そうそう、昨日書いた民主党の美人候補さんはウェブサイトで会えます。誰か探してみた? 探したりしませんか、普通(^^;)。 


06.26 さらばブースカ

 長く休んでしまってすみません。なんか、大スランプで。

 例によってベイスターズの勝敗なども私の精神状態を大きく左右するわけですが、今夜はちょっと溜飲を下げました。野球が好きじゃない方には想像つかないかも知れませんが、連敗中は本当に気が滅入ってしまうんです。もちろん更新が滞った理由はそれだけではないのですが(^^;)。しかし、今日の試合、選挙データに囲まれた小さな画面の中で好投を演じた河原&木塚の勇姿にはファンとして感涙を流しました。

 さて、先週の放送分をもって『ブースカ!ブースカ!!』が終了しましたね。その前週のロフト・プラスワンのイヴェントに来て下さった方、遅ればせながら、本当にありがとうございました。私はシナリオライターとしては第2話の一回だけしか参加できなかったのですが、番組を見て下さったすべてのみなさんに感謝します。
 土曜早朝という放送枠もあり、十分多くの方に見てもらえたとは思えませんが、子ども番組として非常に優れた作品が出来たと思います。日本中に、この番組を見ていない子どもたちがたくさんいるのだと思うと、非常にもったいない気がします。願わくば、再放送やビデオなどで、未見の子どもたちが一人でも多く、この新しいブースカに出会えますように。そして、ブースカというキャラクターが、私たちと同様、今の子どもたちの記憶にいつまでも残るといいな、と思います。

 昨日の衆議院選挙、みなさん投票には行きましたか。なぁんか、誰が勝ったのか分からない(誰も勝ってない?)ダメ〜な選挙でしたねぇ。茨城1区から立候補していた民主党の女性候補がえらくべっぴんさんで、私は密かに熱烈応援していたのですが、落選してしまいました。この辺も今回の選挙のダメさ加減を象徴していると言えましょう。水戸の男性有権者のみなさんは候補者の何を見ていますか。

 久しぶりの更新なので、おまけで小ネタを少々。これがホントのコネタラボラトリーなんちて。
 もうずいぶん前から放送されている、本当はうちに来るはずだった西武の松坂ちゃんVSベーブ・ルースのCM。ルースのバットをへし折った後の、この表情が出来るというだけで、この18歳の少年がただ者ではないということは、野球ファンではない方にも感じていただけると思うがどうでしょう?

 さらにもういっちょ。最近流れ始めた清涼飲料水(もしかしてアルコール?)のCM。このロゴタイプ!  


06.15 旅行惚け

 先週末に出かけた旅行の余韻と、今週に入ってにわかに忙しくなった仕事にかまけてすっかり更新をさぼってしまいました。今回はお宅のPCのせいじゃないからね>豊田くん。

 今回は佐原のことを書きましょう。佐原といっても、万城目淳やタケナカ参謀ではありません。記憶喪失になったりもしないし、ヒゲとサングラスで変装した海底帝国の地上破壊工作員でもないし、糸一本でアパートの窓から虚空に身を躍らせたりもしません。バカ。バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ……このぐらいでいいかしら(^^;)。

 先週末に行って来たのは千葉県の佐原市。“さはら”ではなく“さわら”と読みます。『ウルトラマンダイナ』でカリヤコウヘイ隊員を演じた加瀬尊朗さんがここのご出身で、地元で行われるイヴェントに参加されるということでお会いしてきました。佐原の旧い町並みは、『ウルトラマンガイア』第13話「マリオネットの夜」でサトウの故郷・城岩温泉郷のロケーション地として使われていて、「映像の中の佐原」という展示には、円谷プロの協力で怪獣スーツの一部やプロップ、脚本なども展示されていました。ガッツアーマー姿で子どもたちとの握手や記念撮影に応じる加瀬さんは、相変わらずかっこよかったです。

 もともと佐原という町は、江戸時代に通じる旧き良き日本の景観が残る場所として、また、実測の日本地図を初めて作った伊能忠敬の出身地として名高い町です。北総の小江戸と呼ばれる町並みは美しく情緒があふれ、ロケーションによく使われるというのも納得で、『ガイア』の他にも多くの映画やドラマの舞台になっています。

 一番上の写真は、毎年7月に行われる“佐原の大祭”で山車の上に載せられる巨大な鷹。このお祭りも佐原の呼び物のひとつで、源義経、楠木正成など歴史上の人物の巨大な人形を載せた10数台の山車が町を回るそうです。その人形も今回展示されていて見ることが出来ました。

 お昼ごはんは創業200年以上(!)というめちゃめちゃ老舗の蕎麦屋・小堀屋で。なんたってこの建物自体が1900年に建てられたという県指定の文化財です。写真右の黒蕎麦は、お蕎麦も美味しかったけど、とにかくつゆが絶品でした。蕎麦好きの私なんぞは、これを食べに行くだけでもまた行きたいと思っています。


06.10 HUMMER PRICE

 

 今一番見てみたいもの──『桜坂』を歌う福山雅治、そのステージの後ろから、同じ歌を高橋ユキヒロが歌いながら登場する「ご本人といっしょ」(笑)ユキヒロが現れたときの福山くんの驚いた顔ったら(笑)。

 斉藤守彦さんがYahoo!オークションでイイモノをGetしたというお話を聞いて、私もやってみました。以前からプライズマシンで獲り逃して、欲しいと思っていたバンプレのリモコンポインター! おかげさまで競合する入札者もなく、見事最低価格で落札!……出品者の方にはちょっと申し訳ないような……(^^;)。
 ソフビのガワの下に走行メカが入っていて、前進と曲がりながらの後退をリモコン操作出来ます。ポインターコレクターの私としては、バンプレストのカタログを見たときから欲しかったものだけに、嬉しさもひとしお。このオークションはいいですね。またなにか探してみようかな。そうそう、ポインターといえば、フジミから発売されたプラモデルも作らなくちゃ。

 このリモコンポインターを私に譲って下さったのは静岡在住の漫画家・たなかよしみさん。お世話になりました。オークションは、落札が決まって直接連絡を取り合うまでは匿名で行われるのですが、ものがものだけに(^^;)やっぱり同好の士でいらっしゃいました。ウルトラやライダーのコンテンツも盛り沢山なたなかさんのサイトはこちら

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 たなかさんのご指摘で気が付いたんですが、私から発送したメールに添付される発信者(私)のアドレスが間違っていました。私から届いたメールで、差出人に返信しようとしても、戻ってきてしまうということがあったと思います。ご迷惑をおかけした方(しまブーさんとか(^^;))すみませんでしたm(_ _)m。


06.09 バラバINアキハバラ

 

 遅ればせながら例の本出版記念! 今日の怪獣、いや超獣はバラバです。あまり工夫のない合成写真で恐縮ですが……(^^;)。
『ウルトラマンA』の超獣で、最も商品化の頻度が高いのは、おそらくエースキラーで、次がベロクロンとバキシム、そして我が愛しの(笑)ヒッポリト星人といったところかな。バンダイのソフビシリーズでは、このバラバの他、アリブンタとキングクラブ、巨大ヤプールもあるのだけど、どれも寸詰まりで、超獣本来の迫力を再現するには至りません。これはこれでカワイイのだけど、造型の出来としてはキングザウルスシリーズのようで、できれば再販希望。もちろん他の商品化されていない超獣もぜひ。そもそもブロッケンやドラゴリー、ルナチクスといった必須アイテムが未だに商品化されていないというのは解せません。第2次ブーム(以降の)作品の不遇というのは、こういうところにも現れているんだよなあ。

 さて、我が家にもやっと届きました(^^;)。辰巳出版から発売された検証・第2次ウルトラブームシリーズ第3弾『僕らのウルトラマンA』! まずはこのサイトへ『ウルトラマンA』の思い出を送って下さったみなさま、本当にありがとうございました!
 私はコラムを一本しか書いていないので(^^;)、いっぴの読者として読んでいるのですが、この本、非常に面白いです。本文中にはっきり書いている執筆者もいるので、思い切って書いてしまいますが、このシリーズの企画の動機として、第2次ブーム世代の、第1次作品に対するコンプレックスというのはあるようです。それをてらいなく発揮しているところが、このシリーズの良さかもしれません。私自身は、ちょうどその中間の世代で、どちらの時期の作品にも思い入れがあるし、原体験はマンやセブンだけれども、第2次の作品を蔑んで見たことはない……と思うので(^^;)、ちょっと客観的な立場から楽しんでいます。誤解を恐れずに言ってしまえば、やっぱりバジェットが違うから、造型などで見劣りする点は否めないと思います。ストーリーや演出の粗も多い。しかし、技術的に明らかに進歩している部分もあるし、なにより異なった時代背景から生まれた作品として、第1次作品にはない面白さは確実にある。だから、一定の物差しで測ってどちらが優れているというのではなく、それぞれ独立した作品として楽しみたい。私がコラムに込めたのはそういう想いでした。あと、やっぱりヒッポリト星人の素晴らしさね。なんたって、声は岸田森さんだぜ!

 さて、BBSでも話題になった続刊『燃えろ!ウルトラマンレオ』(勝手にタイトル決めてるし(笑))ですが、編集担当者は辰巳出版に企画を出すことを決めているそうです!(パチパチパチ) ただし、私もちょこっと書いたように、実現するかどうかは、既刊の売れ行き次第であることは紛れもない事実。まだ買っていない方、損はさせません、ぜひ一冊お手元にどうぞ! 辰巳出版より、定価1500円です。

 本日のオマケ(笑)。前回の記事を読んで、一人ぐらい“マトリョーシカって何?”という質問があるかと思って用意していたのに、誰も聞いてこないのでガッカリ。でも載せちゃう(笑)。そんなに有名なのかマトリョーシカ?! そういえば、巨大化しているようにも見えましたね、前回のクウガの写真(笑)>井上親方。


06.07 ショッカーライダー

 

 バンダイSIC仮面ライダー1号コンパチのショッカーライダー。頂き物なんですが、気に入っています。特にこのショッカーライダーの“ねじ曲がっちゃった感じ”がフリーキーで大変よろしい(^^;)。写真の方は小さくなってしまったのでレイアウトに凝ってみたんですけど、結構怖いでしょ。『宇宙船』クリーチャー幻影館の“怪人”の回を思い出してしまいました。

 さてこちらは掲示板でも話題沸騰の(^^;)クウガ勢揃い。大きい方から、これまた頂き物のテレマガ全プレ超デカソフビ、レギュラーソフビ、ユタカだかハーティロビンだかのミニソフビ、食玩の超ミニサイズ、ガチャポン指人形。もう比べてみる気にもならないんですが、いずれも非常に良くできています。ブーツの親指部分のモールドなんて、食玩に至るまでちゃんと入ってるんだから大したもんだ。こうして並べてみると、ロシアの民芸品のマトリョーシカみたいですね(笑)。


06.05 久しぶりに比べてみよう

 

 今回の比べてみようは、カプセル怪獣ウインダム。

 マーミットから発売された桑田次郎マンガ版ウルトラセブンフィギュアシリーズの「ウルトラセブン」&「ウインダム(左)」を買いました。これは素晴らしいです。桑田さんのアレンジは人によって好き嫌いがあるかも知れないけれど、私はもともと大好きで、これを立体化しようと企画した人は本当にエライ。桑田さんのセブン怪獣には、アレンジが強いものと、ほとんどテレビに登場したキャラクターの模写のようなものとがあり、どちらかというと、桑田さんがノッて描いているときほど(またはマンガの執筆に造型物の資料が間に合わなかった場合)オリジナリティの傾向が強くなるようで、絵を見る限りこのウインダムはアレンジらしいアレンジがされていなくて、比較的スーツに忠実です。とはいえ、マンガから起こしたフィギュアですから、多少省略もあるのですが、それにしてもバンダイから発売されているウインダム(右)と並べてみると、私たちがよく知っているテレビのウインダムは、あきらかにこっち。思えばバンダイのウインダムの原型が作られたのは、もう10年以上前ですから、その間の原型技術の進歩によるものなのでしょう。掌がちょっと大きい所など、ディフォルメであるにもかかわらず、ウインダムのイメージそのままで、嬉しくなります。

 今回の合成写真はソラリゼーションをかけて、ちょっと変わった雰囲気にしてみました。メタリックな皮膚感を表現したかったので──。しかし、良い背景写真がないとやっぱりダメだな(^^;)。

 オマケでもひとつ比べてみよう。今シーズンから独立採算性になりチーム名称も新たになった横浜ベイスターズのファームチーム・湘南シーレックスのキャップ(左)と、もとベイスターズの佐々木主浩投手が移籍した米メジャーリーグ・シアトルマリナースのキャップ(右)。まるであてつけのようによく似ています(笑)。大リーガーったって、被っている帽子はうちの2軍のと変わらないんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ、という悪意が感じられてとっても素敵(笑)。ファームチームのオリジナルキャップというのは珍しいので、さっそく買ったのですが、埼玉県内でこれを被って歩いている人って、私の他にいるのかなぁ(笑)。 


06.04 隙ありTDL

(前回より続く)出身校に寄付するお金はないけれど、家族を遊園地に連れていくぐらいの余裕はなんとかあるのだ。

 というわけで、先日久しぶりに東京ネズミーランドに行って来ました。ここでTDLを話題にするのは、コヌラボ開設直後の97年11月18日以来の2回目。私はもともとTDLの徹底したサービス精神、隙のないエンターテインメント魂に敬服していて、テーマパークたるものかくあらねばと、常々思っています。その中で唯一の不満といえば、立体映画『ミクロアドベンチャー!』に登場するエリック・アイドルの吹き替えが、広川太一郎ではないこと(笑)というのが前回のお話。しかし、2年ぶりに行ってみて、今回はもうひとつ、大きな弱点を発見しました。

 TDLという場所は、日本人が普段直面している現実、いわば浮き世の憂さを、アメリカ直輸入の夢とロマンで塗り固め、ひとときの間完璧に忘れさせてくれるところです。マジックキングダムはそれがあたかも真実の独立国家であるがごとく、そこが日本の千葉の浦安であることを忘れさせてくれます。目障りな電線や電柱はない、スピーカーも見えない、錆びた鉄骨や(それが虚構として必要な場合を除いて)ゴミが溢れたゴミ箱もない。園内は植樹で完全に視界を遮られ、客を現実に引き戻す外界の(日本国千葉県の)景色は絶対に見えないようになっている。そんなTDLの中で、唯一魔法が解ける場所、それがトイレ。躊躇しましたが、写真を見てもらうのが一番分かり易いでしょう。入り口付近はビッグサンダーマウンテンの雰囲気に合わせ、古い鉱山の入り口のようなデコレーションが施してあるにもかかわらず、トイレそのものの中は、まるでその辺の学校かオフィスのような、日本のごく当たり前のトイレになってしまう。用を足しながらふと前を見ると、あまりにも見慣れた「TOTO」の文字が……。このギャップはここだけに限りません。ファンタジーランドでも、ウエスタンランドでもトイレはニッポンの普通のトイレ。箸袋にまでネズミマークが描かれているTDLとは思えないこの脇の甘さ。なぜなのだろう? それにしてもどうして今までこのことに気付かなかったのか>私(^^;)。いままでTDLでトイレに行ったこと、なかったっけ?(^^;)

 なーんて、揚げ足を取りつつ、やっぱり私は虚構の世界にどっぷり浸れるこの魔法の王国が大好きで(ミッキーマウスは嫌いだけど)、目一杯楽しみました。一番のオススメは、前回までは「魅惑のチキ・ルーム」だったのだけど、新しいプログラムになって神秘性が半減したので、やっぱり「カリブの海賊」にしておきましょう。善意と優しさがすべての邪悪なるものを駆逐するネズミの国において、唯一ここだけにすべての悪が凝り固まったようなダークサイドな見せ物の数々! 陽気なカリブの海賊たちは、人身売買はするわ、女の尻は追いかけるわ、裏切り者は井戸の中に吊して水攻めにするわ、燃える町を見ながら楽しそうに歌うわ、あげくライドに乗った客に向かって銃を撃ちまくるわ、悪の限りを尽くしてそこが夢の国の一画であることを忘れさせてくれます。マジでR指定にした方がいいくらいの悲惨さで、スケールの大きいアトラクションであるにもかかわらず、10分以上並んだことがありません。人気ないんだろうなあ、日本人には。そうそう、疑似夜景を見ながら食事を楽しめるここのレストランは、園内で2番目のオススメです。一番はどこかというと、アドヴェンチャーランド内にある中華レストラン「チャイナボイジャー」。

食べ物がどうというよりも、とにかくロケーションが素晴らしい。TDLの中でも穴場と言うべきデッドゾーンにあってひと気が少なく、天気のいい日にはそこが日本であることを完全に忘れさせてくれます。お昼ごはんはぜひここでどうぞ。アドヴェンチャーランドの正門をくぐってすぐの目立たない路地を左に折れたところにあります。

 それにしても、2001年秋には現在のランドとほぼ同じ広さの「東京ネズミーシー」がオープンするという東京ネズミーリゾート。いきなり現在の倍っていうスケールがピンとこなかったんですが、舞浜駅から工事中の施設を見て、やっぱりすごいことになりそうだと思いました。このままアメリカ人に好き放題やらせていいのか! 頑張れ円谷プロ、ニッポンの子どもたちは「東京ウルトラマンランド」が出来るのをを待ってるぞ!(と思うぞ(^^;))


06.01 帰属意識とか

 残念ながらブースカの話ではありません(^^;)。

 私の母校である早稲田実業学校が新宿区早稲田から国分寺市に移転になるそうです。OB会から寄付金を出しなさいという通知が来たので知りました。早稲田実業、略して早実は、王貞治、大矢明彦、最近『ズームイン朝』で人気の川又米利、そして現役最終年は横浜で過ごした荒木大輔らを輩出した野球校として有名、ですよね。私は野球ファンなので、「あの荒木と同窓生」というのは非常に自慢なのですが(^^;)、それ以外のことで早実の卒業生であることを意識することはほとんどありません。
 卒業生の半数以上が推薦で早大へ進む中で、推薦枠に漏れ(正確には学部が希望に合わず辞退した(^^;))浪人して日本大学へ進んだという事情もあります。ブラスバンドに所属し、応援団と一緒に甲子園に野球部を応援に行っていましたから、愛校心みたいなものは芽生えていてもおかしくないはずなのですが、頑張っているのは野球部であって、別に自分じゃないよ、というシニカルな感情を当時から持っていました。なまじ有名な学校だったために、自分という個人と学校という組織との間にギャップを感じていたのだと思います。
 その後進んだ日本大学にもあまり執着はなくて、私は日大校歌が歌えません(^^;)。『ダイナ』の打ち上げで、佐川和夫監督が日大節を歌われたときには、ちょっと嬉しかったけど、学部も違うし、おこがましくてとても“後輩”だなんて意識は持てません(^^;)。
 大企業には学閥なんてものがあるようですが、どうもそういうのは苦手です。どうも私の場合には、学校という組織と自分という個人には関係がないという思いが強いようです。
 ただし一方で、自分がその一員として確実に仕事をしたと思えるときの、その集団に対する仲間意識というのはすごくあります。たとえば『宇宙船』という雑誌とか、ウルトラマンシリーズという作品と、それを作ったスタッフに対しての愛情は大きいです。自分という個人がその組織の中できちんと機能しているという実感があるかどうか。それがないと、単に組織に依存しているような気がして、うしろめたいのかもしれません。
 余談ではありますが、古怒田家は昔から新聞は朝日、父はアサヒカメラと週刊朝日を定期購読していて、朝日新聞社には親近感がありました。自分が朝日の系列会社で仕事をもらうようになって、なんとなく嬉しかったりするところをみると、やっぱり自分にも心の隅に大きな組織への依存心というものはあるのだなと思ったりもします(^^;)。まあ、朝日新聞の記者には威張っている人が多いなんて話を聞くと、うんざりしますが(^^;)。

 話がずいぶん逸れました。母校に対する執着はほとんどない私ですが、それでも放課後、クラブの練習が終わってから仲間たちと食べに行った馴染みのラーメン屋とか、そういうものには愛着があって、今日の画像は早実のすぐそばにある西北亭というラーメン屋さんの西北ラーメン。昨年たまたま早稲田を訪れたとき、懐かしくなって寄ったついでにデジカメに収めていたのでした。当時に比べると麺の上に盛られたモヤシの量が少なくなった気がしましたが、懐かしい味でした。なんだかんだいっても、自分が知っている校舎が跡形もなくなってしまうということには、やっぱり一抹の淋しさを感じます。……寄付金? そんな余裕ないってば(^^;)。